賢く食べると仕事も体も幸せに! 管理栄養士 松原郁実の「情シスめし」第1回
情報システム部門で働く情シスのみなさん、こんにちは! 管理栄養士の松原郁実(まつばら・いくみ)です。
私はこれまで多くのビジネスパーソンの食生活改善をサポートしてきました。そのお仕事を通して感じるのは、食事の選び方次第で「仕事のパフォーマンスが上がる」「充実した休日を過ごせる」「笑顔が増えていく」ということです。
これをお読みの情シスの方々は、みなさん、朝から晩まで忙しい日々を送られているでしょう。だから「細かいカロリー計算や自炊は毎日できないよ!」という人も少なくないと思います。そんな忙しくて食事に目を配れない人でも食べ方や選び方をほんの少し気を付けてもらうだけで健康で元気になれるんです! 私はこれを「賢い食べ方」と呼んでいます。
このコラムでは、情報システム部門で働く人たちが今よりもさらに健康で元気になれる「賢い食べ方」の情報を「情シスめし」と題してお話していきます。
画面の向こうのあなたがこのコラムを通して仕事も遊びも体も、ますます幸せになりますように! これからよろしくお願いします。
種類や表示に注意すれば賢く食べられる!
春の足音が聴こえ始めた3月ですが、もう少し寒い日は続きそうです。そんな寒い時期におやつで「アイス」を食べたいという人、意外と多いんじゃないでしょうか? 暖かいコタツに入って食べるアイス、濃厚なバニラやチョコ味が発売される冬のアイス、おいしいですよね。
日本アイスクリーム協会によると、2015年3月の1世帯当たりアイスクリーム支出金額は480円(※注1)。これは過去4年で最高になりました。3月にアイスを食べる人は増えているようです。
一般にはカロリーが高いと思われているアイスですが、実は種類やパッケージの表示にちょっと目を向けるだけで、楽しく食べることができるんですよ。
そこで、第1回は、アイスの“賢い食べ方”について紹介していきます。
まずはアイスを食べる時に注意するポイントを教えちゃいます!
お店ではいろいろなアイスが売られていますが、実は「アイス」と一口に言っても成分によって種類が異なるんです。具体的には以下のような種類があります。
●アイスクリーム…乳固形分15.0%以上、うち乳脂肪分8.0%以上
●アイスミルク…乳固形分10.0%以上、うち乳脂肪分3.0%以上
●ラクトアイス…乳固形分3.0%以上
●氷菓…上記以外
この種類分けは商品パッケージに表記されています。購入の際に一度チェックしてみてくださいね。冬は特にさっぱりとした味よりもクリーミーな味が増えます。お店に並ぶのも「アイスクリーム」か「アイスミルク」が多いようです。
種類を見ると分かりますが、クリーミーで濃厚な味わいである「アイス」ほど、乳固形分と乳脂肪分が多いんです。そして気を付けたいのは、脂肪分が多い=カロリーも高い、ということなんです。そうはいっても「アイスは高カロリーと分かっちゃいるんだけど……やめられない」という方は多いと思います。
うんうん、その気持ちよ~く分かります(笑)。仕事の合間の休憩時間、お風呂上がりのリラックスタイム、甘~いアイスを食べて、ぜいたくな気分に浸りたいですよね。でも脂肪分やカロリーも気にせず食べ続けると、体重増加、血糖値が高くなる……。なんてことに! それは「賢い食べ方」とはいえません!
では、賢く食べるにはどうすればよいのでしょうか?
第一に「商品パッケージの成分表示を見る癖をつけること」です。
第二は「なるべく200kcal以内を選ぶ」ということになります。
実はおやつの目安量は1日の摂取エネルギーの10%以内なんです(※注2)。これはアイスだけなく、おやつ全般にいえます。例えば、デスクワークで働く成人男性の1日の摂取エネルギーは2100~2300kcal(※注3)。デスクワークの人の場合は「200kcal以内」が目安量になります。ただし、摂取エネルギーは体格によって異なるので、あくまで“目安”です。
情シスの人におすすめのアイスはコレ!
ここまで読んでいただいた情シスの方なら、賢いアイスの食べ方がもうお分かりになったと思います。
そこで、ここからは賢いアイスの食べ方に合った、コンビニやスーパーで買える、おすすめのアイスを紹介していきます。
簡単にできる自家製アイスでよりヘルシーに!
「もっと賢く食べたい!」という人は市販のアイスを買うのではなく、自分でアイスを作っちゃいましょう! 自家製アイスはカロリーを低く抑えられます。フルーツなどを使えば必要以上に砂糖を取ることもなくなります。実は私のおすすめナンバーワンも「家でアイスを作ること」なんです!
「アイスを作るなんて時間もないし、キビシイな~」。なんて声も聞こえてきそうですね(笑)。でも心配はいりません! 忙しい情シスの人でも簡単ですぐにできる「豆乳バナナのヘルシーアイス」と「簡単フローズンヨーグルト」のレシピを紹介しましょう。
これなら時間がなくてもできそうじゃありませんか?? ぜひ試してみてくださいね!
休憩時間や仕事後のリラックスタイムは至福のひと時ですよね。そのひと時を健康的にアイスを楽しみながら、仕事も体もパフォーマンスがますます上がるように願っています!
【参考】
※注1:「1世帯当たりアイスクリーム支出金額」 一般社団法人日本アイスクリーム協会
※注2:『食事バランスガイド』農林水産省
※注3:『日本人の食事摂取基準2015年版』厚生労働省