Windows11 24H2へのアップグレード失敗から解決までの全記録!!
- 2025/4/23
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2024年10月に公開されたWindows11のブログ随筆時点での最新メジャーバージョンへのアップグレードを何度試しても、
「Windows 11 のインストールが失敗しました」というエラーが発生してしまう問題に陥ってしまい、ChatGPTに都度相談しならが進めると解決できたので、今後の為にもブログ化しておきます!
最初に結論や思い当たるところを挙げておきますと、
ローカルアカウントを複数生成していたことによる、重複したユーザープロフィールの修正、及び、WindowsUpdateのキャッシュのリセットにより解決したと思われます。
とはいえ、Windows11へのアップグレードを試みたものの、
「Windows 11 のインストールが失敗しました」だけ出ても、どこか手を付ければいいのかわからず困ってしまいますよね!
この記事では、エラーの原因を調べる方法から紹介します!
【注意】レジストリの編集を誤るとWindowsの動作に重大な支障をきたす場合があります。編集は自己責任でお願いいたします。
この記事の目次
1. まずはエラーのログを確認しよう!
Windows のアップグレードが失敗した場合、エラーメッセージだけでは詳しい原因は分かりません。
それぞれトラブル等が起きた際、Windowsでは各種既定の場所にログが出力されるようになっておりますので、まずはログを確認しましょう
ログの保存場所
🔹 セットアップ関連のログ(インストールの詳細記録)
C:\$WINDOWS.~BT\Sources\Panther\setupact.log
C:\$WINDOWS.~BT\Sources\Panther\setuperr.log
🔹 アップグレード互換性のログ(ハードウェア・ソフトウェアの問題)
C:\Windows\Panther\setupact.log
C:\Windows\Panther\CompatData_YYYYMMDD.xml
🔹 ロールバックログ(失敗して元の状態に戻った場合)
C:\$WINDOWS.~BT\Sources\Rollback\setupact.log
C:\$WINDOWS.~BT\Sources\Rollback\setuperr.log
特に setuperr.log にエラーの詳細が記録されているので、まずはこれを開いて原因を調べます。
その.logとつくログファイルにエラー内容が記載されているので、これらログファイルをメモ帳などお好みのテキストが表示できるプログラムで開いてみましょう!
そこでCtrl+Fでerror
や fail
などの単語で検索してみましょう!
手動で行うのはここまでで、自力でエラー内容まで判断するのは難しいので、ChatGPTにそのエラー文言が見つかった.logログファイルをアップロードし解析してもらいます!
私は、
C:\$WINDOWS.~BT\Sources\Panther\setuperr.log
にError MOUPGという文言を見つけたので、こちらをChatGPTに解析してもらうことにしました!
どうやら私の場合は、ユーザープロファイルとシステムファイルに問題があったようです
2.自分の場合の問題を解決する
ユーザープロファイルの重複を修正する
ユーザープロファイルに関して、設定を司るレジストリキーの域で問題がないか確認します。
レジストリエディタを開いて
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\ProfileList
内のS-1-5-21-xxx キーに異常がないか確認します!
基本的に、S-1-5-21-xxxは登録しているユーザープロファイル数だけ存在するので、S-1-5-21-xxx とつくものが設定しているユーザープロファイルの数より多い場合はその時点で異常が考えられます。
どんなものが異常なのか??そしてどう対処するのか??
①ProfileList 内の.bak
がついたキーがある↠.bak
を削除する
②S-1-5-21-xxxの値を確認する
S-1-5-21-xxx のキーをクリックすると、右側に複数の値が表示されます。 ProfileImagePath
という値があり、これが そのプロファイルが指しているユーザーフォルダ を示します。
右側の ProfileImagePath の値を確認(例:C:\Users\User1)↠同じ ProfileImagePath が複数のキーに設定されていないか 確認します!
正常な例
S-1-5-21-xxx-1001 → C:\Users\User1
S-1-5-21-xxx-1002 → C:\Users\User2
S-1-5-21-xxx-1003 → C:\Users\User3
S-1-5-21-xxx-1004 → C:\Users\User4
↠問題なし
S-1-5-21-xxx-1001 → C:\Users\User1
S-1-5-21-xxx-1002 → C:\Users\User1 ← 重複している!
S-1-5-21-xxx-1003 → C:\Users\User3
S-1-5-21-xxx-1004 → C:\Users\User4
↠問題あり!重複している
重複している場合は、値大きい方を削除します!この場合は、S-1-5-21-xxx-1002を削除します!
③State の値を確認
各 S-1-5-21-xxx のキーの中に State という値があります。
正常なプロファイルは 0x00000000 (0) であるべき ですが、異常がある場合 0x00000005 などの異常値が入ることがあります。
確認方法
各 S-1-5-21-xxx キーをクリック
右側にある State の値を確認
正常: 0x00000000 (0)
異常: 0x00000005 (5), 0x00000002 (2), など
この後PCを再起動します!
これでも、「Windows 11 のインストールが失敗しました」と出ていたので、再度ChatGPTにlogをアップロードします。
続いて、WindowsUpdate周りがうまくいっていない可能性を指摘されました!
Windows Update のキャッシュをリセットする
SoftwareDistribution
フォルダをリセットする
C:\Windows\SoftwareDistribution フォルダには、Windows Update の一時ファイルが保存されています。
🔹 このフォルダが破損すると、アップデートに失敗することがあります。
🔹 SoftwareDistribution を SoftwareDistribution.old にリネームすると、Windows が新しいフォルダを作成して問題を解決できることがあります。
フォルダをリセットするには??
コマンドターミナルを管理者権限で開き、一時的にWindowsUpdate関連のサービスを停止させます。停止させるコマンドは下記の通りです。
net stop wuauserv
net stop bits
net stop cryptsvc
net stop msiserver
C:\Windows\SoftwareDistributionを念のため残しておきたい場合は、SoftwareDistribution.oldとつけたりすると良いでしょう。※すでに、SoftwareDistribution.oldがある場合はまずはそちらも削除しておきます!
私の場合は不要と感じましたので、C:\Windows\SoftwareDistributionを選択し直接削除しておきました。
この状態で、PCを再起動し、再度アップグレードを試したところ成功しました!!!
Windowsのアップグレードに失敗する方の中で、ローカルアカウントを複数生成している場合、こんなこともあるんだぁと頭の片隅に入れておいて頂けますと私としても幸いです。
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