エントリーフォームUI改善の具体的なポイント紹介

採用サイトのエントリーフォームは、求職者との最初の接点となる重要な要素です。しかし、フォームの設計が適切でない場合、離脱率が高まり、応募完了まで至らないケースが多く発生します。このブログでは、実際のデザインレビュー時に注目するポイントを、具体的な改善策とともに紹介します。

よくある課題:離脱の原因とは

1. フォーム項目が多すぎる

必要以上の情報を求めると、求職者の負担が増え、途中で離脱する可能性が高くなります。 特に、応募初期段階で詳細な職務経歴や資格情報を入力させる設計は慎重に検討する必要があります。

2. スマホ対応が不十分

スマートフォンからの応募が主流となっている現在、PC向けに設計されたフォームでは応募完了率が低下します。 タップしづらいボタン、スクロールが多すぎる設計など、ユーザーの使いづらさが離脱の要因となることがあります。

3. 情報入力への不安

個人情報の扱いに関する説明が不十分な場合、応募者は情報入力をためらうことがあります。 「入力した情報がどのように使用されるか」「安全に管理されているか」を明確に示すことで、不安を軽減することが可能です。

 

UX改善でできること

1. ステップフォームの導入

長いフォームを一画面で完結させるのではなく、複数のステップに分けることで心理的負担を軽減できます。 例えば、最初の画面では基本情報のみ入力し、次のステップで職歴や希望条件を入力する設計を採用することで、応募完了率が向上します。

2. 入力補助UIの導入

リアルタイムで入力ミスを指摘するバリデーション機能を活用することで、ユーザーの操作負担を減らします。 適切なプレースホルダーや入力ガイドを設置することで、ユーザーはスムーズに情報を入力しやすくなります。

3. モバイル最適化

スマートフォンでの使いやすさを向上させるため、以下の要素を改善します。

  • タップしやすいボタンサイズ
  • 入力項目ごとに最適なキーボードを表示(例:電話番号入力は「tel」タイプ)
  • 郵便番号入力時の住所自動補完機能

 

今すぐできるチェックポイント

1. 入力項目の見直し

本当に必要な情報のみを求め、不要な項目を削除することで、入力の負担を軽減できます。 例えば、応募時点では氏名・メールアドレスの入力に留め、追加情報は応募後に収集する設計が有効です。

2. モバイルでの表示確認

スマートフォンでの表示や操作性を確認し、UIが適切に最適化されているかをチェックしましょう。 特に、ボタンの大きさやレイアウト、スクロール量などの要素が応募完了率に影響を与えます。

3. セキュリティと目的の明示

応募者の安心感を高めるため、情報の利用目的やセキュリティ対策を明確に記載することが重要です。 フォームの周囲にプライバシーポリシーのリンクやSSL暗号化の記載を設置することで、不安を払拭できます。

 

UIレビューの指標:「10ユーザビリティヒューリスティック」

本記事で紹介した改善策は、ヤコブ・ニールセンが提唱する「10ユーザビリティヒューリスティック」に基づいています。 UI/UXの向上に役立つ原則であり、エントリーフォームの改善を行う際の指標として活用できます。弊社では、人材業界を中心に様々な業界のサイト・アプリのUI/UXをレビューし、改善点の洗い出しやデザインの提案を行うサービスを提供しています。ご興味のある方はこちらをどうぞ。

エントリーフォームのUI改善には、専門的な知識と経験が必要です。 弊社では、Webサイト、アプリ、システム画面のUI無料診断サービスを提供しており、改善点の洗い出しからデザイン提案まで対応可能です。

無料のUI診断を受け、改善ポイントをプロのデザイナーよりフィードバックをもらえるためお勧めです。お困りのことがありましたら、お気軽にご相談ください!

 

参考サイト①: ユーザーインタフェースデザインのための10ユーザビリティヒューリスティックス
参考サイト②: UIデザインのための10のヒューリスティクスについて改めて考えてみた

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