技術プレゼンテーションでスキルアップ【Tech Talk】

弊社では「Tech Talk(テックトーク)」と呼ばれる技術プレゼンテーションを隔週で実施しています。同様の取り組みを行っている会社組織は多くあると思いますが、今回は弊社内での取り組みについて紹介させていただきます。

Tech Talk(テックトーク)とは?

隔週で実施される、社内のエンジニアによる、社内のエンジニアに向けた技術プレゼンテーションの名称です。このプレゼンテーションでは、各メンバーが業務等を通じて得た新しい技術や、今話題のトレンド技術について発表します。プレゼンテーションを行う側にとっては知識の整理やさらなる深掘りの機会となり、参加者にとっては自分の専門分野外の技術に触れることができ、視野を広げることができます。

このプレゼンテーションは、技術を専門とするメンバーが中心となって実施しますが、参加者はエンジニアに限らず、営業やマーケティングなど技術に直接関与しない部署の社員の参加も可能です。これにより、技術の専門家だけでなく、技術の応用やそのビジネス的な価値についても広く理解が深まります。

Tech Talkでのプレゼンテーションは20分程度の時間枠で行われ、通常は1名のプレゼンターが担当します。プレゼンテーションの内容は最新の技術動向やトレンド、具体的な技術導入事例など、多岐にわたります。プレゼンテーション後には質疑応答やディスカッションの時間が設けられており、参加者が積極的に意見交換を行えるようになっています。

このようにして、Tech Talkは単なる情報伝達の場ではなく、双方向のコミュニケーションを通じて知識が深まる場として機能しています。

プレゼンターにとってのメリット

Tech Talkでプレゼンテーションを行うメンバーにとって、この取り組みは自己成長の機会となります。まず、プレゼンターは自分が発表する技術について徹底的に調査を行い、それを分かりやすく整理する過程で、技術の理解が深まります。技術を他者に教えることで、自分自身がその技術をしっかりと理解しているかどうかが試されます。プレゼンターは、自分の知識がどこまで深いのか、またその知識をどのようにして他者に伝えるかというスキルを磨くことができます。

Tech Talkはプレゼンテーションスキルを向上させる場でもあります。社内のメンバーに対して技術を説明することで、複雑な概念を簡潔かつ明瞭に伝える力が養われます。プレゼンターは自分の発表内容に対してフィードバックを受けることで、新たな視点を得たり、プレゼンテーションの改善点を見つけたりすることができます。これにより、メンバーは技術的なスキルだけでなく、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力といったソフトスキルも向上させることができます。

さらにTech Talkのネタとなる技術情報がなければ能動的に最新技術を収集する必要があり、それに触れる機会を得られます。最新技術というものは常に提供され続けており、それをメンバーに伝えるエバンジェリストとしての役割を担うこともできます。

プレゼンテーターは具体的に何をするのか

毎回、1つのテーマを絞ってその技術概要をプレゼンテーションします。

取り扱うテーマはフロントエンド、バックエンド、インフラ、各種ツールなど多岐にわたります。モダンフレームワークやプラグイン、パッケージはもとより、セキュリティ設定や設計手法、アルゴリズムや事例など、さまざまなテーマを紹介します。

テーマやプレゼンテーションの方法には特に規定や制限がなく、一般的には用意したスライドをZoomで共有し、それを映しながら説明を進めます。参加者の大半は日本人ですが、他にもインドやベトナムなど、日本語を母国語としないメンバーも多いため、大抵の場合は英語での翻訳を交えてのプレゼンテーションとなります。

なお、プレゼンター本人や、英語が話せる(または日本語が話せる英語話者)ほかのエンジニアが翻訳を行います。バイリンガルはもとより、トライリンガルのエンジニアも珍しくなく、多くのメンバーが翻訳や通訳を担当することができます。

スライドでのプレゼンテーションのほかにも、実際にプロジェクトファイルを開いてソースコードを紹介したり、簡単なデモプログラムを組んでその実行結果を紹介したりすることもあります。実際に動いているものを見たほうが理解が早いというケースは多く、プレゼンテーターとしても効率よく技術を伝えることができます。Tech Talkの後にも自由に触ってもらうため、デモプログラムを外部サービスにリリースすることもあります。

受け手にとってのメリット

もちろん、Tech Talkに参加する受け手側のメンバーにとっても多くのメリットがあります。

受け手は自分の専門分野外の技術に触れることで、新しい知見を得ることができます。例えば、普段はフロントエンドを主に担当しているメンバーが、セキュリティ技術やAIの応用についてのプレゼンテーションを聞くことで、新たな視点を得ることができます。このように、専門外の技術に触れることは、メンバーの視野を広げ、柔軟な思考を養うことにつながります。これは「聞いたことはある」というレベルの技術が「概要を少し知っている」というレベルまで上げられる機会が定期的に訪れるとも言えます。

新しい技術の紹介と、それに取り組むメンバーの様子は受け手にとって良い刺激となり、モチベーションの増加につながることもあります。Tech Talkを通じて社内で技術の共有が進むことで、異なる部署間でのコラボレーションが促進も期待できます。例えば、開発チームが新しい技術を取り入れる際に、セキュリティチームからの意見やサポートを得ることができるようになります。このようなクロスファンクショナルなコラボレーションは、社内のプロジェクトをより効果的に進めるための鍵となります。

定期的に技術を共有する場を設けることの重要性

Tech Talkは、単なる技術プレゼンテーションにとどまらず、会社全体の成長と発展に寄与する重要な取り組みです。ハッカソンやアドベントカレンダーといった規模ではなく、よりカジュアルな形でさまざまな最新技術の概要に触れる機会を提供しています。技術の共有を通じて共通の知識を少しずつ蓄積し、メンバー一人ひとりが成長し、それが最終的には会社全体の技術力向上につながります。

今後もTech Talkを通じて技術を共有し、さらなる飛躍を目指していきます。

お問い合わせ

株式会社HumAInではフロントエンド開発、バックエンド開発、インフラ構築などを通じて様々なサービスやウェブサイトの制作を行っています。詳しくはお問合せください。


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