自己開示は、対自分の思考整理から

  • 2024/10/31
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こんにちは、塩です。今回は、デザインメンバーで行った「ワークの経緯」と共に「自己開示」「思考整理」についての考えを述べていこうと思います。

はじめに

相手を知るとは、「人となりや、価値観を知ること」だと考えています。
自己開示をする機会は自ら増やしていくことが大事なのだと、最近になってようやく気付けました。
他人に興味を持つ瞬間は、「あ、この人自分と同じだ!」というように対自分に矛先が向いてる場合が多く、共感性が高ければ高いほど、反応したくなるものだと思っています。意外と、人間は自分のこと以外に気付けないものです。何も知らない人からすると、自己開示してくれないと分からないものは分からない、というのはごもっともで。

とは言ってもいきなり自己開示するのは難しいと思います。やろうと思えばできるかもしれませんが、ハードルが高いのです。デザイナーとして、本来の自分として、思考を他者に見せるというのは、まだ見ぬ自分の底を明らかにするという意味で、つまり、自分そのものを理解していないと、できないことなのかもしれないと考えています。
では、自分を理解するとはなんでしょうか。
理解するために必要なのは言葉、つまり言語化することと向き合えているかどうかが重要です。自分の思考を整理し、感情を言語化することで、ようやく自己開示ができる下準備が完成するという話です。

言語化とは

ちなみにデザインにおいての言語化とは、「客観視」した上で「整理」できているかどうか、分けて深掘りして構造化することが重要なようです。解像度を上げることによる思考整理を目的としています。

このように、デザインにとって言語化は深い関わりがあるということが分かりました。ですが、言語化をすること自体がかなり難しいと感じるのが正直なところです。筆者自身も、デザインのプロセスで多くのアイデアが浮かんで消えてゆく中で、どれを言語化すべきか、どのように整理するかに苦労しています。デザインにおける言語化は単純作業などではなく、自己探索の手段のようなニュアンスに近いと感じました。

そもそも言語化する上で必要なのは、語彙力を鍛えることではありません。仮に、語彙力を鍛えたとしても、必ずしも適切な言語化になるわけではないです。そもそも取り上げたいテーマとは意味合い自体が少し異なってくると言えるでしょう。今回伝えたい言語化とは、どれだけ細かく分けることができるかが重要になります。

言語化のコツ

言語化するためのコツとして、「感情の名前」「心が動いた瞬間」「感情の理由」といったキーワードが挙げられれます。これらの要素に共通しているのは、自分の気持ちに向き合うことなのだと考えています。感情の名前を知ることは、自分の内面を明らかにしたり、何をどのように感じているのかを理解する手助けにもなります。心が動いた瞬間を振り返ることで、特定の出来事や状況が自分に与えた影響について感性のルーツを把握することができるのです。

さらに、感情の理由を考えることは、自分の価値観や思考パターンを見つめ直す機会にもなります。言語化が得意になれば、より自分らしい表現ができるようになり、他人にも理解されるようになります。

つまり、自己開示するための思考整理として、その瞬間の自分の感情を知ることが近道になるのです。実際に、新卒採用の過程で学生さんと対話するときに、感情についての気づきを突いてみると、素敵なエピソードが聞けたりします。学生さんたちが自分の感情に正直に向き合うことで、ただの学歴やスキルだけではなく、その人の人間性や独自の視点を知ることができます。これは冒頭でもお話しした「人となりや、価値観を知ること」に直結する部分でもあり、筆者自身が採用を通して学んだ気づきです。

ムードメーターを活用したワーク

イェール大学の感情知性センターが開発。imgの日本語訳はアイズプラスが作成したもの。

上記の気づきを踏まえ、思考整理のためのヒントになるムードメーターを活用し、自分の感情と向き合うデザトレをデザインチームで開催してみました。強制的に自己開示させる場所を作ってしまおうという策略です。

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今回のセッションでは、約35分の時間をかけて、メンバーの皆さんにプライベートでの出来事や思い出、日常の気づきをテーマに、過去から現在に至る心境の変化や、感情の動きについて語っていただきました。

「なぜそう思ったのか?」という問いを軸に、自分自身の感情と向き合い、理由を深掘りしてもらうことを重視しました。対自分の感情と向き合うことで、自分の価値観を知り、他者に共有できるサイクルを作り出すことができれば、意識的に自己開示したいと感じられるようになるかもしれないと思い、今回のワークを考案してみました。自己開示の機会をさらに増やすきっかけになればと考えています。

自分を理解していくことで、意識的に自己開示したいと感じられるようになるかもしれません。その際は、等身大で、自分のことを発信してみてください。すると、自己開示した分だけ、話を聞いてくれた相手も、案外心のうちを明かしてくれたりするものです。この双方向の自己開示こそが、信頼関係の構築になり、良いコミュニケーションへとつながっていくのだと思います。

さいごに

最近ハマっている言語化について、一度咀嚼して、言語化のどういった要素に惹かれているのかを細分化した結果、今回のような自己流テーマへと流れつきました。そこに行き着くまでの過程には、筆者自身の思考や、経験から学んだことも多く、現在までに得たことを文章として何かしらの形で皆さんに発信できたらいいなと考えた次第です。まとめると、「言語化」は、自分の考えや感情をより明確に、人に伝えるための大切な方法だと思いますが、同時に、自分が本当は何を考え、どう感じているのかを知るための手段でもあります。

思考や感情を表現することで、他者との共感が生まれる瞬間もあり、それがまた新たな発見に繋がっていくのではないでしょうか。このブログでは、自分の思考整理も兼ねていますが、少しでも「自己開示」や「思考整理」の参考になれば幸いです!

少し長くなりましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。

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