デザイナーとしてスキルアップするには何をすれば良いのか、悩むことはありませんか?
今回の記事では実際に私がやってきたスキルアップの方法を紹介していきます。
※筆者は入社4年目のデザイナーです
UI
GoodBriefというデザイン制作用のサービスがあります。
GoodBriefでは、選んだ業界(例:テクノロジー、食品、金融など)やデザインの種類(例:ロゴ、ウェブサイト、ポスターなど)に基づいてランダムにお題や要件が生成されます。これにより、実際のプロジェクトのような形でデザインを制作することができます。
英語で書かれているサービスですが、英語が苦手でも翻訳サービスなどを使用すれば十分にサービスの機能を活用することができます。
私は実際にこのサービスを利用してUIスキルアップを行っていました。
カテゴリを「Web site」に設定して作成したお題を元にデザインしたものを紹介します。
まずお題内容はこちら:
会社名
ブリリアント・ワン
会社の説明
私たちは、古着を販売する大型チェーン店です。当社の主力商品は、優れた品質と洗練されたデザインで際立っています。ターゲットは大学生です。熱心さを伝えると同時に、安価であることをアピールしたいと考えています。
仕事の内容
主に会社への問い合わせをしやすくするためのWebサイトを作成していただきます。目標は、その会社が何をする会社なのかを明確にすることです。ランディングページの他に、コンタクトページ、ショップページ、ブログが必要です。ランディングページには、「Our Values(私たちの価値観)」のセクションが必要です。ユーザーが会社のソーシャルメディアをフォローするよう、行動を喚起する必要があります。高級感のあるデザインを希望し、ブランドカラーであるブルーを使ってほしいとのことです。クライアントの好みや価値観を考慮しましょう。
このようにかなり細かくお題が出題されます。
必要なページや目的が書かれているためデザイン作成に取り組みやすいです。
実際に作成したものがこちらになります。
※2年ほど前に作成したものから、少し細部のデザインを修正しています
まずデザインテイストは大まかに指定があるので、それを元にベースカラー、メインカラー、アクセントカラーを決めていきます。
今回は高級感のあるデザインが良いとのことで、具体的に「高級感」を出すにはどうすれば良いのか調査しました。
彩度がそこまで高くなく、余白を十分に取って余裕を出すといったところが高級感に繋がると考えました。
また古着=服を販売するということで清潔感や爽やかさをユーザーに抱かせることが
大事だと考え白を基調にしました。高級感というと黒と金の組み合わせが浮かぶかと思いますが、そういった理由で白メインにしました。
ロゴは青一色にしてしまうと、青のインパクトが強くなってしまうのとのっぺりした印象になってしまって少し高級感から外れてしまうと考え、グラデーションにしました。
薄い青にすることで爽やかさも演出しています。
お問い合わせなどのCTAボタン(Call to Action、コール・トゥ・アクションの略。Webサイトやアプリでユーザーに行動を促すボタンやリンクのこと)は金色寄りの茶色にしました。
金色を使うとさらに高級感が強調されて良いのですが、金色は白色の文字とのコントラスト比(色同士の色の明度対比を数値化したもの。1:21が最大値で非常に見やすく、数が小さくなっていくほど見えづらくなっていく。背景と文字の組み合わせであれば1:4.5はコントラスト比が必要)が低く可読性に欠けると考えたためより読みやすい茶色にしました。
カード系は基本枠線をなくし、その代わりにシャドウをつけています。
枠線で囲ってしまうと、途端に固いイメージが出て高級感から離れてしまうためです。
このように、GoodBriefを使用すると自分だけでは考えつかないようなお題を出題してくれます。私はこのサービスを通してUIスキルを磨きたかったためカテゴリーを「Web site」に限定しましたが、カテゴリーが非常に豊富なため別のカテゴリーを設定してデザインを制作してみても良いのではないかと思います。
グラフィック
グラフィックデザインスキルを磨くには、やはりイラストレーター(通称イラレ)のスキルが必要不可欠です。
イラレはできることがものすごくある便利なツールである反面、自分だけではイラレの多種多様な機能を把握しきれず使いこなせないことでしょう。
そこで、私は「イラレ職人 コロ」さんの動画を見てスキルを磨きました。書籍も出版されており非常に参考になるのですが、まずは気軽にグラフィックスキルを磨きたいという方はYoutubeチャンネルがおすすめです。
おすすめする理由としては、カテゴリでプレイリスト化して並んでいるので、作りたいものを探しやすいです。
動画自体も5分ほどなので見やすいですし、動画を見ながら一緒に作成する場合も一時停止機能などを使用しながらできるのでやりやすいです。
私は「1日1本動画を見て一緒に作成する」と決めてしばらくスキルアップに取り組んでいました。前述したように動画自体が短く解説もわかりやすいので毎日続けるのに非常に適していると思います。
私の場合、うっかりやり忘れたり忙しくてできなかった…といったことが発生しないように、弊社の日報で実践した動画のURLを貼り付けていました。(弊社には毎日退勤時に日報を提出するルールが存在します)
スキルアップは一気に進めて成長できるものではなく、毎日の積み重ねが長期スパンで花開くものなので日々続けられるコンテンツを自分の中で見つけ出すことは重要です。
私が実際に制作したものがこちらです。
こちらはプレイリスト「模様」にあったものとなります。1つのプレイリストで1つのイラレファイルを作成し管理していました。そうすることでこのように後から見返すときに便利だからです。
毎日1つ作成して、その隣に新しいアートボードを作成、次の日にまた新しいアートボードを作成…といった形で進めていきました。
色やパターンは適宜自分でアレンジしてみるとより身につきやすいでしょう。
以前、自分でイラレのスキルアップをまとめたブログを執筆したのですが、その時のアイキャッチにも上記の模様を取り入れました。
動画を見て作って終わり、ではなく実際にデザイン内で使用してみるとより身につくのでおすすめです。
以上が私がスキルアップする際に活用していたサービス/コンテンツとなります。
ぜひ活用してみてください!
カテゴリー: