求人サイトのデザインを観察してみた#2

こんにちは!酒うさぎです。
今回は「LINEバイト」のUI(ユーザーインターフェース)の観察をしてみたいと思います。前回は比較を行っていましたが、今回は他の類似サービスとの比較は行わず、LINEバイトに焦点を当ててその特徴を掘り下げていきます。
前回の記事はこちらから↓

さて、LINEバイトとはその名の通り、日本国内でもっとも広く利用されているコミュニケーションアプリLINEと、連携して運営されている求人情報サービスです。ログイン方法もLINEアカウントを使用して行うため、利用者にとって非常に親しみやすく、シームレスに利用できる点が特徴です。

ちなみに、今回の観察はスマートフォンから行いました。LINEバイトは基本的にスマートフォンユーザーをターゲットにしているため、モバイル環境での使用が想定されています。そのため、PCではなくスマートフォンを使って、使用感を確認しました。それでは、早速LINEバイトのUIについて見ていきましょう!

※なお、この記事で記載する内容はあくまで私の個人的な観察結果であり、LINEバイトの開発者や運営側と直接的な関係はございません。その点をご理解いただいた上で、読み進めていただければと思います。

UI観察

ビジュアルデザイン編

まずは、ビジュアルデザインについてです。LINEバイトのコンセプトカラーは「青」であり、これがメインカラーとして使われています。この「青」は、落ち着きと信頼感を与える色としてよく知られています。そのため、求人情報を探す際にユーザーに安心感を提供する効果があると言えます。また、サブカラーにはお馴染みの「緑」が採用されています。この「緑」は、LINEのブランドカラーでもあり、LINEバイトがLINEプラットフォームの一部であることを示す視覚的な要素として機能しています。

個人的には、LINEバイトのデザインはLINEそのものに近い緑と白を基調としたものだと予想していたため、青がメインカラーになっているのは少し意外でした。実際、LINEバイトがリリースされた当初(2015年)のデザインは、緑を基調としたものであったことが確認されています。

しかし、2019年11月に大幅なリニューアルが行われ、その際にデザインも一新されたようです。現在のアイコンも、以前はLINEのキャラクターを前面に押し出したものでしたが、リニューアル後はシンプルなロゴデザインに変更されています。このようなデザインの変更は、時代の変化やユーザーのニーズに応じたものであり、サービスの成長を感じさせます。

UI編

次に、UIについて具体的に見ていきましょう!
まず、ホーム画面は非常にシンプルで、ユーザーが必要な情報にすぐにアクセスできるように設計されています。画面のトップには検索ボックスが配置されており、その下にはカルーセル形式で特集バナーが3枚表示されています。これにより、ユーザーは注目の求人情報やキャンペーンにすぐにアクセスできます。さらにその下には、条件選択アイコンや過去の検索履歴が表示されており、ユーザーが再度求人を探す際の利便性が高まります。
また、画面の下部にはキープ件数が常に固定表示されており、ユーザーが気になった求人情報をキープした数を一目で確認できるようになっています。この機能により、ユーザーはどの求人をチェックしたかを簡単に把握でき、効率的に求職活動を進めることができます。
左上のメニューボタンをタップすると、メニューが表示され、設定やマイページへのアクセスが容易になります。このように、ユーザーの利便性を考慮したUI設計がされている点は非常に参考になるポイントです!

特にホーム画面に追加の導線が設けられている点は、ユーザーが目的のページにスムーズに移動できるため、非常に使いやすいと感じました。

次に、求人情報の詳細画面についてですが、この画面でもユーザーの利便性が考慮されています。画面の下部にはアクションバーが固定されており、ユーザーが求人情報を閲覧しながら、すぐに「キープ」や「応募」を行うことができます。キープすると星マークが青くなり、アイコン右上に数字が表示されるのでひとめで確認が可能です。

この機能は、短時間で多くの求人情報をチェックする必要があるユーザーにとって非常に便利です。求職活動は時間との戦いでもあるため、こうした機能はユーザーにとって大きな助けとなるでしょう。

さらに、求人一覧画面に戻ると、「条件保存」ボタンが画面内に配置されています。これをクリックすると、LINEと連携させて検索条件を保存することが可能です。これにより、ユーザーは次回アクセスした際に同じ条件で求人情報を検索する手間が省けます。このような小さな気配りが、ユーザー体験を向上させる要因となっています。

次に、最初の検証時から現在のデザインで見られた変化をご紹介します!

最初にデザインの観察を行った当時、求人一覧画面では、キープボタンの上に矢印アイコンが表示されており、これをタップするとナイトワーク求人専用の画面に切り替わる仕様になっていました。


さらに切り替わる際には、初めてアクセスしたユーザーに対してポップアップが表示され、注意を促す配慮がなされています。わざわざ別ページに飛ぶことなく、同じ画面内で異なるカテゴリの求人をチェックできるため、多様なユーザーのニーズに応えられるデザインだと感じました。

しかし現在確認したところ、ナイトワーク以外の求人一覧からの切り替えボタンは消えて、キープボタンのみになっています。職種の選択一覧から一番下に行くとナイトワークを選択できる仕様で、選択した際は確認画面が表示されました。またナイトワーク求人一覧に移行後のポップアップは消えて、画面右上にある「i」アイコンから閲覧することができました。変化の理由として、キープボタンの近くにナイトワークへの切り替えボタンがあると、働ける対象ではない未成年が誤って画面を開いてしまうなど、ユーザーの意図しない操作・体験をさせてしまうリスクがあったため、だと推測しています。サービス利用者の年齢層などもリサーチし、随時アップデートされているように見えました。

このように、LINEバイトは細部にまでユーザーの利便性を考えたデザインが施されており、実際にバイトを探しているユーザーにとって非常に使いやすいプラットフォームになっています。

さらに、LINEバイトにアクセスしてすぐに公式からのメッセージが届く機能もあります。
このメッセージには、サービスの利用に役立つ情報や最新の求人情報が含まれており、ユーザーにとって有益な情報をリアルタイムで受け取ることができます。また、メニューボタンのアイコンもLINEバイトのサイトUIに統一されており、デザインの一貫性が保たれています。これにより、ユーザーは視覚的な混乱を感じることなく、スムーズにサービスを利用できます。

最後に、LINEバイトのUIを観察して感じたことをまとめます。

全体的にユーザーの利便性を最優先に考えた設計がされているという印象です。特に、求人情報の検索や保存、応募といった基本的な機能が非常に使いやすくデザインされており、ユーザーがストレスなく求職活動を行えるよう配慮されています。また、カラーやアイコンの選択も、LINEというブランドに統一感を持たせるために工夫されており、視覚的にも心地よい体験が提供されています。

以上、LINEバイトのUI観察の結果でした。UIのデザインや機能は、ユーザーの利便性を高めるために常に進化し続けていることがわかりました。これからも、こうしたサービスがどのように進化していくのか、引き続き注目していきたいと思います。

参考サイト:
LINEバイト

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