Npcap Loopback Adapter(ループバックアダプター)とは
今日はNpcap Loopback Adapter(ループバックアダプター)とは?についての記事になります。
この記事の目次
Npcap Loopback Adapter(ループバックアダプター)が様々な不具合原因になっている可能性
とある日、社内のユーザーから「リモート接続ができなくなった」との連絡が有り調べてみると、見覚えのないNpcap Loopback Adapter(ループバックアダプター)がアダプターの一覧の中に有りました。
どうやらこやつが悪さをしている様でしたが
そもそもどういう機能なのか?
無効にして問題無いのか?
を調査しましたのでまとめます。
環境の説明
今回説明する環境ですが下記の通りとなります。
■OS
Windows10 Enterprise
■Microsoft Office
Office2016Professional
■パソコンスペック
メモリ:8GB
Bit数 :64bit
■ネットワーク
無線LAN(固定IP)
Npcap Loopback Adapter(ループバックアダプター)とは
Npcap Loopback Adapter(ループバックアダプター)とはループバックアドレスが設定されているアダプターです。
OSがWindowsの端末にはデフォルトで使用可能な機能ですが、まず一般ユーザーでは使用する事は無い機能となります。
というのもループバックアドレスは簡単にまとめると、開発者やSEがテストで使用する機能なのです。
一般ユーザーではまず使用しない機能となりますので、もし何らかの原因で設定されていたら無効化する事をお勧めします。
ループバックアドレスとは
ループバックアドレスとは設定されているPC自身を表すIPアドレスです。
(127.0.0.0/8のアドレス帯で使用)
イーサネットやWiーFiで自身に割り当てられているIPとはまた別のものです。
まだ公開していないサーバーでping等の疎通を確認したりする時に、このループバックアドレスを設定しておくと自分から自分へpingを投げる事ができ、疎通確認が可能となります。
注意点としては自分宛にしか通信ができない事です。
何が原因でインストールされるのか
Windowsの「Npcap Loopback Adapter」をインストールする為にはマイクロソフトのホームページからダウンロードしてインストールするのが一般的な方法です。
しかし今回私の元へ連絡がきた端末では、マイクロソフトでダウンロードした形跡もありませんでした。
何か別のソフトをインストールした時に一緒に入ってしまった可能性もありますが、詳細な原因は不明となっております。
複数のNW回線を使用していると発生する事がある様です。
「Npcap Loopback Adapter」によって起こりうる不具合
「Npcap Loopback Adapter」がアダプターの一覧のにあって設定された状態だと、下記の不具合が確認できました。
・インターネットに接続できない
「Npcap Loopback Adapter」が自分が認識していない所で追加される事は稀な案件だとは思います。
が、もし追加されていた場合はこの後に紹介します無効化設定をお勧めします。
「Npcap Loopback Adapter」を使用して通信のテストをしている等ならもちろん問題ありませんが、こういった不具合が発生する事を知った上で実施する必要があるでしょう。
Npcap Loopback Adapterを無効にする方法
ではNpcap Loopback Adapterを無効にする方法・手順です。
先ほどの通り基本的には無効化しておきましょう。
コントロールパネルを開き、「ネットワークとインターネット」を選択します。
「ネットワークと共有センター」を選択します。
「アダプターの設定の変更」を選択します。
「Npcap Loopback Adapter」を右クリックし
「無効化」を選択します。
これで無効化設定完了です。
まとめ
「Npcap Loopback Adapter」とは・・・
・無効化にして問題無い
という事でまとめさせて頂きました。
リモートデスクトップが繋がらなかったり、インターネット接続ができなかった場合は、「Npcap Loopback Adapter」が原因の可能性があるという事を、知識として蓄えて頂ければと思います。
最後までお読みいただきましてありがとうございました。