国内BA(ビジネスアナリティクス)/AIサービス市場予測(2020~2025)-IDC

IT専門調査会社 IDC Japanは、国内ビジネスアナリティクス(BA)/AIサービス市場予測を発表した。
この調査によれば、2020年の国内BAサービス市場規模は前年比10.6%増の6,997億円になったとみられており、2020年~2025年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)も 11.5%で成長、2025年に1兆2,080億円に達すると予測している。

国内BAサービス市場は、BA向けビジネスサービス市場と、BA向けITサービス市場で構成されるとしているが、2020年は両市場共に国内サービス市場全体を大きく上回る高成長を遂げ、全体では前年比10.6%増の成長を遂げている。
ビジネスサービスでは、ビジネスコンサルティングにおいてアナリティクスの活用支援サービスが柱として位置づけられつつあり、ITサービスでは、国内企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)/データ駆動型ビジネスへの取り組みの進展が、データ活用基盤の構築/運用に関わる案件の拡大をもたらしている。

国内ビジネスアナリティクスサービス市場 支出額予測: 2019年~2025年


Notes:
・2020年までは実績値、2021年~2025年は予測値
Source: IDC Japan, 10/2021

次に国内AIサービス市場であるが、2020年に前年比26.7%の成長を遂げ、売上額は583億円になったとみられている。
特にAI向けITサービス市場は、AIが組み込まれた(業務や業態などの)領域特化型ソリューションの増加が成長を牽引している。
同市場は2020年~2025年のCAGR 31.8%で成長し、2025年には2,317億円になるとみられている。

国内BAサービス市場、国内AIサービス市場はいずれも2020年に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による負の影響を受けながらも二桁成長を遂げ、外部事業者によるDX支援サービスにおいて中核的なサービスとなりつつある。今のバズワード化し、ブームともいえるDXの現状を考えればこれもうなずける。

IDC Japan ITサービス グループマネージャーの植村 卓弥氏は今の状況について次のように述べている。

「国内BA/AIサービス市場では、DX/データ駆動型ビジネスへの取り組み拡大によって部門横断/企業全体でのデータ活用支援に関わる案件が増加しており、2025年までの予測期間に渡り高成長が期待される。サービスベンダーは、データサイエンスとそのビジネス課題への適用、蓄積したアセットの領域特化型AIソリューションとしての展開といった循環を加速し、拡大する需要に対応することが重要である」

 

より詳細な内容はIDCが発行した国内ビジネスアナリティクス/ AI サービス市場予測、 2021 年~ 2025 年 にその詳細が報告されている。
この調査レポートは、IDCが定める国内BAサービスおよびAIサービスの概況や動向を分析し、支出額規模の予測をまとめたものである。

 


本レポートは、IDC Japan様のプレスリリースの内容を元に作成しております。

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