情報セキュリティ白書2020:PDF版無料公開-IPA
IPAは2008年から毎年発行する情報セキュリティ白書の最新刊、「情報セキュリティ白書2020」を発刊した。
この記事の目次
情報セキュリティ白書とは
この情報セキュリティ白書は、情報セキュリティに関する国内外の政策や脅威の動向、インシデントの発生状況、被害実態など定番トピックの他、毎年タイムリーなトピックを新たに取り上げており、その時点での最新事情がアップデートされていることから、情報システム担当者としては目が離せない白書の一つである。
各トピックでは国内外の官民の各種データ、資料を数多く紹介しており、情報の網羅性と参照性の高さが特長で、情報セキュリティ分野の全体把握が容易となっている。
最新刊の「情報セキュリティ白書2020」では以下の新たなトピックを取り上げている。
- クラウドの情報セキュリティ(インシデント、被害の実態、課題とその対応など)
- 次代を担う青少年を取り巻くネット環境(SNSを介した犯罪、不確かな情報、eスポーツとオンラインゲームなど)
また、初めての試みとしてカリフォルニア大学バークレー校名誉教授 Rober E.Cole氏、三菱電機株式会社 シニアアドバイザー 伏見信也氏による共同執筆「セキュリティマネジメントの日米企業比較 ~組織論の観点から~」と題した特別寄稿も掲載している。
充実した内容、それでいて無料版も
情報セキュリティは、昨今のネット事情を鑑みると情報システム部門の業務とは切っても切れない存在になっている。それ故、自社のことだけでなく、世の中の動きを知っておくことで、自社への脅威を未然に防ぐことにつながる。以下に「情報セキュリティ白書2020」の目次を紹介する。
2019年度のインシデント状況を見ておくだけではなく、セキュリティ脅威は海外先行のことが多いので、国外の情報や国際標準化活動なども頭の片隅に置いておくことも今後に役立つのではないだろうか。
尚、本白書についてはAmazonでの取り扱いの他、全国のお近くの書店からお取り寄せ、全国官報販売協同組合、IPA直販などで購入することができる。
情報セキュリティ白書2020
発行:独立行政法人情報処理推進機構(IPA)
発刊:2020年9月3日発刊
ISBN:978-4-905318-74-3
形態:ソフトカバー/A4判
定価:本体2,000円(税別)
しかしながら、この「情報セキュリティ白書2020」はPDF版が無償公開されている。
その閲覧の為には、「情報セキュリティ白書2020」PDF版のアンケート回答(zipファイルのパスワード通知)だけでなく、IPAへの会員登録が必要である。IPAへの会員登録はいつでも退会(会員情報を削除)することができるとあるので、必要があればPDF版を入手後に退会することも可能である。(情報セキュリティを推進する団体であるからこそ、その個人情報の取り扱いにも細心の注意を払っているであろう。)
ご興味のある方は以下のリンクより(IPAのページに遷移)ダウンロードしてください。
https://www.ipa.go.jp/security/publications/hakusyo/2020.html