国内第3のプラットフォーム向けITサービス市場予測-IDC

IDC Japanは、国内第3のプラットフォーム向けITサービス市場予測を発表。

<おさらい>
第3のプラットフォームとは、「モバイル」「ビッグデータ」「クラウド」「ソーシャル」の4つの要素で構成される新しいテクノロジープラットフォームのことであり、米調査会社のIDCが2013年頃から提唱しているコンセプト。(第1のプラットフォームは「メインフレームと端末」、第2のプラットフォームは「クライアント・サーバー」と定義されている)

国内第3のプラットフォーム向けITサービス市場は、クラウド向け、ビジネスアナリティクス(BA)向け、エンタープライズモビリティ向け、ソーシャルビジネス向けの4分野について、各分野(分野間の重複を含む)の単純積み上げの総額で、2019年に1兆7,855億円に達したとみられる。本市場予測は、2020年3月末時点における新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)の影響および見通しを考慮したものである。

2019年の国内第3のプラットフォーム向けITサービス市場は、4つの主要技術分野全てで2桁の高成長を遂げている。2020年はいずれの分野においてもCOVID-19による影響を受け、前年比成長率が低下するものの、それでも2桁の成長率を維持し、2021年以降もデジタルトランスフォーメーション(DX)に関わる需要に牽引され、高成長を継続していくとIDCでは予測している。
同市場は2019年~2024年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)26.1%で、2024年には5兆6,819億円に達すると予測。ただし、予測期間の後半になるほど、4分野間における重複領域は拡大するため、実際の市場規模はこれよりも小さくなることに注意が必要である。

4分野の内、最大市場である、国内クラウド向けITサービス市場は2019年の支出額が前年比34.3%増の9,392億円であった。これは既存システムのクラウド移行や、マルチクラウドを含む統合的なマネージドクラウドサービスなどが成長を牽引した結果と考えている。COVID-19の影響による企業のビジネスモデルや従業員の働き方の変化は、2021年以降のクラウド向けITサービス市場拡大の促進要因となる。同市場は2019年~2024年のCAGR 33.0%と、高い成長率を維持し、2024年には3兆9,145億円に達するとIDCでは予測する。

IDC Japan ITサービス グループマネージャーの植村 卓弥氏によれば「COVID-19は、2021年以降における国内ITサービス市場における、第2のプラットフォーム向けから第3のプラットフォーム向けへの移行を、より加速させる効果をもたらすであろう。ITサービスベンダーはこれまで以上に迅速に、新たなサービスへの適応を進める必要がある」と述べています。

 

今回の発表はIDCが発行した国内第 3 のプラットフォーム向け IT サービス市場予測、 2020 年~ 2024 年 にその詳細が報告されています。本調査レポートは第3のプラットフォーム向けITサービス市場の2019年の実績と、2020年~2024年の市場予測を4つの主要技術分野別(クラウド向け、ビジネスアナリティクス(BA)向け、エンタープライズモビリティ向け、ソーシャルビジネス向け)にまとめたものです。

 

国内第3のプラットフォーム向けITサービス市場支出額、2019年~2024年

Notes:
・本市場予測は、2020年3月末時点における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響および見通しを考慮したものである
・第3のプラットフォーム向けITサービスの4分野には、相互に重複する領域があるため、単純積み上げの総額は同市場の実際の総額とはならない
Source: IDC Japan, 5/2020


本レポートは、IDC Japan様のプレスリリースの内容を元に作成しております。
ソース:https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prJPJ46332520

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