【Japan IT Week春・後編】1700社が集結、日本最大IT専門展をレポート!!

  • 2018/5/17
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2018/05/17

年2回開催の日本最大のIT専門展「Japan IT Week」。今年もその幕開けとなる「Jpan IT Week 春」が、2018年5月9日(水)~11日(金)の三日間、東京ビッグサイト東・西ホールで開催された。今回から「AI・業務自動化展」が新設。「クラウドコンピューティングEXPO」、「情報セキュリティEXPO」、「ソフトウェア&アプリ展」など、計13カテゴリとなり、総勢1,700社もの企業が展示を行った。特に第7回を数えるIoT/M2M展は、西ホール1・2階すべてを会場にしており、数多くのブースと来場者でひときわ賑わいを見せていた。後編では、IoT/M2Mを中心に、さまざまな製品・サービスをレポートする。

 

【IoT/M2M】Azure連携のバラエティに富むIoTソリューションが続々

日本マイクロソフトはさまざまな企業との共同出展を行い、包括的なIoTソリューションを紹介。Azure IoTプラットフォームを活用したIoTスターターキットや異常検知からタスク管理までを支援するキット、センサーデバイスを活用した業務フロー改善など、バラエティに富むブースが集まっていた。

 

・岡谷エレクトロニクス「AzureIoTスターターキット」

岡谷エレクトロニクスは「IoT本格導入のためのスターターキット」を展示。センサーデバイスとAIやBIツールの連動で企業のIoT導入をサポートする。デバイスは加速度や温度、ジャイロなど複数のセンサーを搭載。それぞれのデータは可視化され、AIが自動でデータ分析を行う。

展示では工場向けIoT体験デモが行われていたが、IoTがどのようなものか直感的に把握できる。「IoT導入で何から始めればよいのか」という担当の悩みに手の届くキットだ。

 

・東京エレクトロンデバイス「IoTデータの業務システム連携によるタスク管理支援」

東京エレクトロンデバイスは、AzureとDynamics 365 CFSを連携させたIoTキットを紹介。

IoTというとこれまで、センサー取得データの可視化が主なイメージだった。だが、Dynamics 365 CFSとの連携により、業務により活かせるIoTキットになっており、センサーデータから「タスク管理や指示書発行」、「遠隔でのタスク指示」「作業員の割り当て」、「機器へのフィードバック」などをリアルタイムに行えるという。また、デモでタワーライトに取り付けられていたセンサーは、ソーラーパネルを搭載しており、管理労力が不要なのも魅力だ。

 

・サテライトオフィス/ネクストセット「多彩なIoTセンサーとツールによる効率化」

サテライトオフィス/ネクストセットはソニーのIoTセンサー「MESHタグ」を活用した業務フロー改善パックを紹介。

MESHタグとサテライトオフィス・アプリにより、「会議室の空き状況」や「トイレの使用状況」などの管理が行える。G SuiteやOffice365の各種クラウドや社内システムとの連携ができ、Excelでのログ収集や管理も可能。幅広い導入シーンに応じる。MESHタグも「人感センサー」や「ドア開閉センサー」、「明るさ/温湿度感知センサー」、「消耗品の自動オーダー」など多彩。また、MESHタグと連携可能な、会社案内やプレゼンなどにロボットを手軽に活用できる「サテライトオフィスロボットブラウザ for ロボホン」の紹介も行われていた。

 

・ホロラボ/Liberaware「HoloLens×小型産業用ドローン 屋内狭小エリア点検ソリューション」

ホロラボ/Liberware は、HoloLensとAzure活用による小型産業ドローンを紹介。従来のドローンとは異なり、音声とジェスチャーで制御を行う。制御に両手を使わず、かつ小型ドローンはGPSが届かない屋内や地下でも安定航行できるため、作業に汚れを伴う下水道などのインフラ点検などに幅広い導入が期待される。

 

 

【IoT/M2M】ワンストップ開発支援から、スマホのゲートウェイ、切れない無線、モジュールまで!

・Sky「RPAとIOTで実現する業務効率化支援」

Skyは、デバイス制御からサーバー開発までワンストップ支援を行うソリューションを紹介。

展示では、RPAを活用した「音声によるアプリケーションの起動と操作」、IoTを活用した「目視点検などのルーチン業務の自動化」の試作事例が紹介されていた。そのほか、昨今注目を集めるARグラスによる生産性向上やスマートウォッチによるバイタルデータ管理や異常通知の紹介もあり、包括的なソリューションを提案していた。

 

・アトムシステム「スマホを用いたIoTゲートウェイ」

アトムシステムは、シャープ製スマートフォン(非売品)をIoTゲートウェイ化した製品を紹介。ゲートウェイ機能を専用スマホに代替させることで、さまざまなメリットをIoTユーザーが期待できる。

センサーとインターネットを仲介するゲートウェイだが、屋外設置ではその耐久性が課題となる。そこに、防塵・防水のスマホを用いることで安定した運用を実現する。本機の画面からは通信状況を手軽に目視でき、確認の手間を削減する。また、スマホの大量生産性により、万が一の故障についても代替機をスムーズに入手できるのも魅力だ。

スマホIoTゲートウェイはAWS、Azure双方のIoTプラットフォームに対応。8コアCPUを搭載しており、エッジコンピューティングにも十分に対応する性能を持つという。

 

・サイレックス・テクノロジー「Wi-Fiメッシュ」

サイレックス・テクノロジーは、従来のAPと子機導入に比べ、1機29,800円という圧倒的な低コストで無線LANインフラを構築できる「Wi-Fiメッシュ」を紹介。

本機は一定間隔に設置し、電源を入れるだけで無線LAN環境が構築される。最大32台でメッシュネットワークグループを構成するマルチホップ機能により、1chのみで約200m四方の敷地の網羅も可能。広範囲の通信環境の構築にかかる無線環境調査や綿密なch設計を省略でき大幅なコスト削減にも寄与する。また、メッシュワークは、通信遮断に対し通信経路を自動で組み替えを行う。通信状況や電波の強弱を可視化するプラグインも用意されており、通信状況の確認も手軽だ。

 

・NTTドコモ「LoRaWANパッケージサービスとIoTモジュール」

ドコモは、「法人向けLoRaWAN(TM)のパッケージサービス」と「IoTモジュール」などを紹介。

LoRaWANパッケージサービスでは、山間部など電波が届きにくいエリアのIoTサービスを利用可能にする。専用ゲートウェイ設置を用いた最適なLoRaWANスポット構築、機器の接続、用途に適した利用法をはじめ、運用保守にまつわる24時間365日受付可能なコールセンターなども設置。充実した導入・フォローアップ体制を整えているという。

IoT通信モジュールでは、今後のIoT需要拡大で注目を集める通信技術「LTE-M」、「NB-IoT」に対応する各社開発中のIoTモジュールを参考出展。ドコモは、LTE-M、NB-IoT を2018年秋より順次提供開始するとしている。

 

 

10万人超が訪れた第27回Japan IT Week春

リードエグゼビションジャパンによる来場者数速報によれば、今回の5月9日?11日の三日間で訪れた来場者数は10万人超の102,441人だという。9万人に迫ったと発表された2016年のJapan IT Week春から2年が経つが、「デジタルトランスフォーメーション」や「攻めのIT」の浸透然り、ITへの期待が一層増し続けている。

来年開催の第28回Japan IT Week春は、さらに規模を拡大して開催するとのこと。1年後、果たしてどのようなサービスが登場しているのか、楽しみに待ちたい。

 

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