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デル、一人情シスがターゲットのクラウドサービス開始 ソリューション3社と組んで提供
デルは、従業員100~999名規模の中堅企業の一人情シスをターゲットにしたクラウドサービスを開始したと発表した。サービスはラクス、カゴヤ・ジャパン、エックスサーバーの3社と共同で行う。デルが進める中堅企業開拓の一環で、業務が多くクラウド検討に時間の割けない一人情シスを支援するサービスとして展開する。
(左から)清水博・デル 執行役員 広域営業統括本部 統括本部長、中村崇則・ラクス社長、北川貞大・カゴヤ・ジャパン代表取締役、辰巳準之介・エックスサーバー 取締役CTO(最高技術責任者)
新サービスでは、経費精算や給与、帳票発行などの汎用業務と電子メール、グループウエアやバックアップなどの汎用情報系を用意。2つのカテゴリー業務のクラウド化を考える中堅企業の一人情シス向けにワンストップサービスとして提供する。
新クラウドサービスの概要
具体的には、ラクスが、経費精算・交通費精算の「楽楽精算」、帳票発行・給与明細の「楽楽明細」、ワークフローの「働くDB」、電子メールの「メールディーラー」を提供。カゴヤ・ジャパンが、電子メールの「メールエンタープライズ」、グループウエアの「desknet’s NEOプラン」、バックアップの「クラウドバックアップ/VDP」、ファイル管理の「ファイル管理サーバー」を提供する。エックスサーバーは、ホームページブログ用CMS「WordPress」、ナレッジ共有ソフト「PukiWiki」を提供する。デルは、この3社の販売会社として、同社が持つ中堅企業の顧客を中心にサービス売り込む。
清水博・執行役員 広域営業統括本部 統括本部長
「顧客からPCやサーバーだけでなくクラウドも交えた提案が増加。また、『一人情シス』の顧客から時間的な制約が多く、クラウドなどの新規サービスの検討がしにくいため、1つの窓口で購入したいという要望が高まっている。さらに当社のインサイドセールス(内勤営業)が、ITコーディネーターなどの資格を取得し、ITインフラコンシェルジュからクラウドコンシェルジュへとレベルアップし、顧客へのクラウド提案が可能になってきた」。発表会で、清水博・広域営業統括本部 執行役員 統括本部長は、クラウドサービスを始める理由をこう説明した。
木村佳博・インフラストラクチャ・ソリューションズ事業本部 広域営業部 部長
また、サービス内容については、「当社の中堅企業のIT投資動向調査結果から、IaaSの導入は18%と限定的な一方で、アプリケーション用途のクラウド利用が51%を占め、増加傾向にあることが分かった。また、バックアップなどのクラウド利用も23.9%と増加。していた。さらに、総務省の『平成28年版 情報通信白書』で、中堅企業のクラウド利用全体の72%がファイル保存、電子メール、サーバー利用、スケジュール共有、社内情報共有、データバックアップで占められていることが分かった。こうした状況を受けて、今回のサービスでは中堅企業のニーズに特化したクラウドのアプリケーションをラインアップした」と、木村佳博・インフラストラクチャ・ソリューションズ事業本部 広域営業部 部長は発表会で述べた。
デルでは新サービスの提案を入口に新規顧客や既存顧客のニーズを掘り起こし、オンプレミスの物理サーバーやPCなどの販売にもつなげていきたい考え。「デルのハードと今回のクラウドサービスが連携することで、お客様に対しさまざまな提案ができるようになり、案件の取りこぼしが防げる」(木村部長)としている。
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