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日本マイクロソフト、Office 365で「働き方改革」 AIを活用し業務時間見直しの“気付き”に
- 2017/2/17
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紹介されたのは「Office 365」の「Office 365 Enterprise E5」プランに搭載されている「MyAnalytics」の機能。人工知能(AI)とOffice 365上のExchangeに蓄積されたデータを活用し、個人単位での時間の使い方や上司やプロジェクトチームのメンバーとの接触時間などを可視化する。この数値を社員が見ることで働く意識を変える“気付き”になるという。
MyAnalyticsでは、会議に使った時間や誰とどのくらいの会議をしたのか、メールの送受信にかかった時間やどれだけ残業をしたかなどのデータが表示される。また、メールや会議による時間を算出してメールを送る時間帯や、会議のあり方について見直しを提案してくれる。
作業時間の可視化
AIによるアドバイス
また、社員間でのコラボレーションの状況も見ることができる。ここでは誰とどれだけの時間一緒に仕事をしたかなどをランキングで表示。この結果を振り返って見ることで周囲の人とどれだけ共同で仕事をしたかが分かり、チーム内での業務の進め方の指針になるという。
コラボレーションの可視化
日本MSではこの機能を「管理ツールで提供するものではない」といい、あくまで社員それぞれが自分の作業時間のムダなどの見直しをする判断材料として利用してもらうとしている。
同社では、すでに社内でMyAnalyticsを使った業務が進められている。具体的には「自分の送ったメールが読まれるまでにどれだけ時間がかかったのか」「会議中に別の仕事をしていないか」などが分析され、その内容を社員が確認することでより効率よく業務を行うことに貢献しているという。
岡部一志・コーポレートコミュニケーション本部 本部長
「2017年を「働き方改革 第2章」と位置づけ、AIを活用することで「気づき」を与え、働き方の質を向上するものとしてMyAnalyticsを活用してほしい」。岡部一志・コーポレートコミュニケーション本部 本部長は、機能についてこう述べた。
Officeマーケティング本部の輪島文氏
また、マーケティング本部の輪島文氏は「最近は残業時間を減らすことばかり注目され、業務が進まないといったことが起きている。これは本末転倒でAIによって働き方が見直されることで、仕事の質を向上させてもらいたい」と意気込みを述べた。
MyAnalyticsの機能と今後のロードマップ
MyAnalyticsは2015年12月から提供されており、「Office 365 Enterprise E5」プランには標準搭載している。Office 365 Enterprise E1やE3のプランを利用しているユーザーもオプション機能として、月額440円で利用できる。現在は個人単位での利用だが、2017年春にアップデートを行い、チーム単位での時間の使い方やコラボレーション状況の可視化をできるようにする。
また、2017年夏には分析をカスタマイズできる機能「Workplace Analytics」を提供する。この機能ではoffice 365の導入企業が、個別の優先順位に沿ったレポートの作成や詳細な分析が行える。日本MSでは、政府が推進し、社会からも注目を集めている「働き方改革」を追い風に「Office 365」の売り上げの拡大も狙う。
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