情シスナビ【セキュリティ＆ガバナンス東京 2016レポート】「『罠』をかけて未知の脆弱性攻撃も完全防御」株式会社インテリジェントウェイブ -情シスナビ

2016/03/18

2016年3月10日（木）、11日（金）に東京のザ・プリンスパークタワー東京で、セキュリティ＆ガバナンス東京 2016が開催されました。最新のセキュリティサービスや製品などのソリューションが一堂に会すこのイベントを、ジョーシス編集部がレポートします！

情シス担当者を悩ませるさまざまなセキュリティの脅威。特に脆弱性を狙った攻撃は、標的型、無差別型を問わず増加の一途をたどっています。

特に多いのがマルウェアを使った情報の搾取で、IPA（独立行政法人情報処理推進機構）が発表した2016年の「情報セキュリティ10脅威」でも、標的型攻撃が2位、無差別攻撃であるランサムウェアが3位にあげられており、対策を行う情シス担当者にも負担が重くのしかかっています。

クレジットカードの認証システムなど、金融業を主要顧客にしたシステム開発・販売する株式会社インテリジェントウェイブでは、このマルウェアの侵入を防ぐための脆弱性攻撃を防御するセキュリティシステムとして、パロアルトネットワークスの『Traps』を紹介していました。

同社　セキュリティ・ソリューション本部　副本部長　手塚弘章さんにお話を伺いました。

株式会社インテリジェントウェイブ　セキュリティソリューション本部　副本部長　手塚弘章さん（左）

「標的型攻撃やランサムウェアのような無差別攻撃は、これまでセキュリティシステムの導入とセキュリティ教育が重要と言われ、実際に積極的に対策を行なっている企業さんも少なくありません。しかし、攻撃手法が巧妙化していく中で、これらの対策によって攻撃を防ぐことができなくなっています。特にゼロデイ脆弱性のように、対策を講じる前に攻撃されてしまっては防ぎようがありません」

「そこで、パロアルトネットワークスの『Traps』は発想を変えて、脆弱性（エクスプロイト）に対する攻撃に文字通り罠をかけて悪意あるプロセスを停止させてしまいます。実は最新の攻撃手法でも、実際のテクニックは限られているので、このように罠をかけることができるのです。マルウェアに対しても、通常は行われない動きを検知、パロアルトネットワークスが提供する脅威クラウドWildFireにあるデータベースと、サンドボックス機能を使用し、問題ないかどうかを調べた上でブロックするかどうかを判断し、必要ならブロックします。あくまで罠なので、インストールするセキュリティプログラムは非常に軽量で、またパターンファイルの更新も必要ないため、ネットワークのトラフィックも少なく運用も楽になっています」

「『Traps』はいわば最後の砦ですが、ゼロデイ含めて、ほぼ脆弱性攻撃を100%ブロックできます。より高いセキュリティを求められるお客さまにとっては強力な砦となるでしょう」