中高年で進むスマホ利用、50代の6割、60代以上で3割がスマホデビュー、ヤフー調査
これはヤフーが行ったガラケー(フィーチャーフォン)とスマートフォンを利用している、18歳以上の男女3000名に対してインターネット調査「ガラケー・スマホの利用実態調査」によって明らかになった。同調査は2016年3月25日~28日、インターネット調査で行われた。
調査では「ガラケーとスマートフォンの利用率」を調べた。それによると年代ごとで、ガラケーの利用は「60代以上」が最多だった。次いで「50代」(45%)となり、「40代」(34%)、「30代」(26%)、「20代以下」(15%)と続いた。
一方、スマホの利用率は「20代」が90%でトップ、次いで「30代」(82%)となった。一方で、「50代」で58%、「60代以上」で34%の利用率があった。このことからシニア世代でも着実にスマホが浸透し、スマホデビューしていることが分かった。
また、「よく使われている機能」のトップ5を調べたところ、ガラケー、スマホともに「通話」「メール」が上位を占めた。そのほかの機能ではガラケーが「カメラ撮影」(56%)、「アラーム」(51%)「電卓」(48%)、スマホは「ネット閲覧」(80%)、「SNS」(74%)となった。
「通話・通信料金」では、ガラケーが平均で3331円、スマートフォンは平均で6276円となり、その差は2945円だったただ、新たにスマホの料金格安プランを利用する人が増え、その差は縮まっているとヤフーでは分析している。
ガラケー、スマホの利用者に対して満足度を聞いた調査では、「メールの打ちやすさ」「文字の読みやすさ」では差が少なく、両者とも半数程度の満足度となった。一方で、「インターネットサイトの見やすさ」の満足度は、スマートフォンはガラケーの7倍の57ポイントとなる67%という結果になった。
スマホは画面が大画面の機種が多く、携帯電話用のウェブサイトが、ガラケーからスマホ専用に移行しているのが原因の1つとヤフーでは推測している。また、携帯電話の現状について、スマホは格安スマホの登場で低料金のスマホを利用する人が増加しており、LINEなどの無料通話サービスが人気となっていると分析。ガラケーは法人や高齢者に底堅い需要がある一方で、一部の端末ではセキュリティの危険性が高まるとしている。