仕事のストレスを感じている人は80%以上! “ほめ上手”でストレス軽減!?
「人間の問題は、すべて対人関係上の問題であると考える」
昨年から今年にかけ流行した心理学者アドラーの教えを対話形式にした著書「嫌われる勇気」の一節での断言です。
「悩みや問題のあるところには必ず対人関係でのコミュニケーションエラーがある」と考えられているとすれば、コミュニケーションの取り方によっては問題を解決することも、その逆に悪化させることにもなると言えます。
皆様の職場やコミュニティでもコミュニケーションに関するお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
仕事のストレスを感じている正規雇用社員は81%
2015年11月にエン・ジャパン株式会社が発表した調査の結果によれば、特に強くストレスを感じている原因については、「上司との人間関係」が49%、「同僚・後輩との人間関係」が30%と、「人間関係」が他の項目に比べ1位、2位と上位を占めています。
この結果からも分かるように、人間関係を円滑にすることは、ストレスの軽減になり、ひいては仕事を効率良く進めるために必要不可欠なことと言ってもよいでしょう。
また、今月(2015年12月)から、従業員が50名以上の企業においてはストレスチェックが義務化されることが決定し、これに対してどう対策するのか課題となっている企業も多いと思います。しかしながら、まずはできることから手を付けておくことが望ましく、ストレスを少しでも軽減させる”予防”から始めておくことをオススメします。
ストレス軽減対策をコストゼロで実現!?
”コストをかけず”という嘘みたいな本当の話の真相は、日々のコミュニケーションの中で、少し意識するだけで仲間のストレスを軽減することが出来ます。
キーワードは「ほめる」
高ストレスの職場とそうでない職場の違いとして、ほめてもらえる環境がある場合とない場合では、10倍もストレスのかかる割合が違うとの分析結果が出るほど、「ほめる」ことでストレス軽減が証明されています。
また「ホメる効果」はチームワークを高めることに効果もあります。
<データ出典:RECOG HPより>
効果的に「ほめる」には
上記グラフから分かるように、ほめるのが苦手な人は57%、得意な人は43%の現実が見えます。
ほめると一言で言っても簡単ではなさそうです。
また、「ほめる」が逆効果になることもあるのが苦手である原因の1つかもしれません。
逆効果になる場合の例としては、口先だけのほめは不満を持たれる原因になるのだそう。
「今日も良かったよ!」
一見ほめているように思いますが、言われた方からすると「何が?」の疑問が残る場合も。
「今日もプレゼンの安定感があって、先方にもしっかり伝わって良かったよ! 次回もこの調子でよろしくね」
しっかり行動を見て、具体的にほめる、そして期待もちゃんと込めるコメントがあると、「ほめられて嬉しい」「次回も頑張る」と感じてもらうことができます。まずは、相手の行動をしっかり見て的確にほめてみてください。
しかしながら、容姿や外見、服装などをほめる言葉はハラスメントにもなりえますので、注意が必要です。このジャンルは”触らぬ神に祟りなし”と肝に銘じておきましょう。
それでもまだ「ほめる」ことに抵抗を感じる方には『簡単にできる!ほめ方「さ・し・す・せ・そ」』を実践してみてはいかがでしょうか。
さ : さすが・最高
し : 信頼しています・親切ですね
す : すごい・素敵・素晴らしい
せ : センスがいい・世界一
そ : 尊敬します
上記のフレーズを使って、コミュニケーションストレスを少しでも軽減させ、「仕事=ストレス」から「仕事=楽しい」職場に。
善は急げです!
今日からまずは近くにいる人をほめてみてくださいね。