【スマートフォン&モバイルEXPO 春】iPhone、iPod touchがバーコードリーダーに変身 アスタリスク

  • 2016/5/23
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2016/05/23

物流や店舗での在庫管理で使われるハンディターミナル。従来は専用端末が多く使われてきたが、それをiPhoneとiPod touchで行えるようにしたのが、アスタリスクの「AsReader(アスリーダー)」だ。一次元・二次元バーコードリーダーのほか、非接触型ICリーダー・ライターとしても使うことができる。

AsReaderはベースユニットとバーコードリーダー、非接触型ICリーダー・ライターで構成する。

AsReaderはベースユニットとバーコードリーダー、非接触型ICリーダー・ライターで構成する。

鈴木規之・アスタリスク社長

鈴木規之・アスタリスク社長

AsReaderは、物流での在庫管理や、多くの商品を扱う店舗での商品管理といった利用シーンを想定している。AsReaderと専用アプリを使えば、その手間と時間を大幅に削減が見込めるほか、非接触型ICを使えば、多くの商品情報を一気に読み込むことが可能で、面倒な照合作業も短時間で片付けることができる。

在庫管理などがiPhoneやiPod touchで簡単に行える。

在庫管理などがiPhoneやiPod touchで簡単に行える。

そのほか、製造工場での利用も見込んでいる。例えば、自動車の製造ラインでは仕様によって組み込むパーツが違ったりするが、個々の違いを車体番号と紐づけておき、非接触型のICタグにして、ダッシュボードなどに貼り付けておけば、ライン上を流れてくる車体に、どのパーツを組み付ければよいかが、すぐにわかるようになる。

使い勝手にも工夫

AsReaderには作業負荷を軽くする、使い勝手も工夫がされている。バッテリー充電にはマグネット式の「マッコン」を採用。手早く効率よく充電ができる。ユニット本体は高い強度を持つポリカーボネイト製で、ショックにも強い。

また、自社開発のソフトウェアでは、棚卸しや勤怠管理、発注管理やレジ・売上管理のアプリを用意。これは端末がそのままPOS(販売時点情報管理)レジとして使えるようになるアプリだ。

このシステムでは、専用端末ではなくiPhone、iPod touchを使うという点が、使う側にとっても大きなメリットとなるという。専用端末ではないため、初めて手に取ったスタッフも使い方に迷うことがほとんどない。使用法を記載したプリント一枚を同梱しておくだけで済み、教育に割く時間とコストがカットできる。

「例えば、季節イベントを行う時、そのために臨時スタッフを大量に雇用すると、イベント前には研修・教育が必要になるが、このシステムでは最低限の教育で済む」と、鈴木社長は説明する。

アスタリスクはケース型リーダー「AsReader」の企画・開発・製造を手がける企業。今後はAsReaderでさまざまな展開も考えているという。利便性と使い勝手をうたい文句に市場をどれだけ開拓できるかが注目される。

AsReaderを全面に押し出していたアスタリスクのブース。

AsReaderを全面に押し出していたアスタリスクのブース。


アスタリスク
https://www.asx.co.jp/


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