仕事でデジタル機器を多用する人ほど、プライベートも「デジタル依存」傾向あり
この調査を行ったのは医療品メーカーのジョンソン・エンド・ジョンソン。同社では今回、ワークスタイルによる「社会人の目の負担」などを調べ「目の酷使からみた現代のワークスタイル調査」としてまとめました。それによると、仕事でPCやスマートフォン(スマホ)を多用する人は移動や休憩中でもデジタル機器を多用し「依存」していることが明らかになりました。
同社ではまず、1日の就業時間が8時間以上の男女2万人に予備調査を実施。この調査では就業時間でPCやスマホなど何らかの画面を見ている時間は平均で「就業時間の52.4%」ということが明らかになりました。また、平均残業時間は「月20.2時間」で、概算をすると「月に90時間以上」を画面の前で働いているという結果が出ました。
休憩時間ですることはゲーム・ネット・メールが半数以上
調査では、次に「デジタルデバイスを見つめている時間の長さ」と「成果責任にプレッシャーのかかる自己責任下で働いているか、チームワークで働いているか」という2軸で予備調査から抽出した1032人の対象者を「デジタルデバイス依存/自己責任」「デジタルデバイス依存/チームワーク」「非デジタルデバイス依存/自己責任」「非デジタルデバイス依存/チームワーク」の4セグメントで各258名に分類して本調査を実施しました。
本調査では、休憩時間にすることを尋ねたところ、「携帯電話(スマートフォンを含む)でゲーム・ネット・メール等」が51.3%となり、「食事をとる」(44.6%)や「同僚と話す」(33.3%)よりも高いことがわかりました。また、疲れやパフォーマンスが落ちていると感じた場合、体のどこから感じるかを尋ねたところ、「目」が圧倒的に多く、79.5%となりました。
「デジタルデバイス依存型」の人は就業時の画面注視が82%以上
一方、この調査で就業時間のうち、PCやスマホ、タブレットなどの画面を注視する時間が全体平均よりも長い「デジタルデバイス依存型」(合計516人)の人は、就業時間中の画面注視割合が平均82%以上という結果になりました。
さらに、このタイプは通勤時間ですることの回答が「携帯電話やスマホでゲーム・ネット・メールなどを使っている割合が最も高いという結果が出ました。このことから「仕事でデジタルデバイス依存傾向の方は、通勤時も画面を見ている」という特徴が明らかになったと、ジョンソン・エンド・ジョンソンでは説明しています。
デジタル機器を多用する情シスの方々の中には、この調査に該当する人が少なくないと思います。当てはまる人は「デジタル依存」にならないように気を付けてみてください。
この調査は予備調査が2016年6月1日~2日、本調査を2016年6月3~5日の期間で実施。本調査では20~59歳の有職者1032人が回答しました。