カスペルスキー、個人向けセキュリティソフト最新版 ユーザーのアシスト機能を搭載
- 2016/10/14
- セキュリティ
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「カスペルスキー セキュリティ 2017」は、ウイルスやスパイウェアや危険サイト、詐欺サイト対策などの機能を搭載。Windows版・Mac版・Android版で構成する。新製品では脆弱性に対するセキュリティ機能を強化した。
カスペルスキー セキュリティ 2017
Windows版では新たに「ソフトウェアアップデーター」「ソフトウェアクリーナー」「セキュアコネクション」の機能を盛り込んだ。
ソフトウェアアップデーターは、PCにインストールされているソフトウェアの更新をソフトが自動的に確認し、アップデートをクリック操作で一括して行える機能。ソフトウェアクリーナーはユーザーが意図せずにインストールしたソフトウェアや長期間で利用していないソフトウェアを定期的に確認してアンインストールを推奨する。
ソフトウェアアップデーター
ソフトウェアクリーナー
セキュアコネクションは、公衆無線LANなどに接続した場合に、ネットワークのセキュリティ保護の状態を診断し。セキュリティに問題がある場合には自動的に起動し、カスペルスキーが用意するVPN(仮想閉域網)を使って暗号化した通信に切り替える。
セキュアコネクション
いずれの機能も従来のセキュリティソフトのような「警告」という形ではなく、ユーザーをサポートする観点からアップデートなどのメッセージを表示する。「従来のセキュリティソフトは危険性の対応作業はユーザー任せで面倒だった。新製品ではソフトがユーザーを積極的にサポートすることを目指した」(田村嘉則・プロダクトマーケティング部部長)という。
また、Mac版では、Webカメラの悪用を防ぐ「Webカメラのぞき見防止」、Webサイトの閲覧・操作履歴の収集を防止する「Webトラッキング防止」、Android版では「Android Wear」に対応した。
価格はダウンロード版が1年1台で3980円(税込)から、パッケージ版が1年1台で4860円(税込)から。
新製品の発表会で、川合林太郎社長は、国内の脅威に対する現状について説明。ランサムウェアの拡大状況で2016年第2四半期の検出率では世界の中で日本がトップであることを示す一方、サイバー攻撃・犯罪のターゲットになることについて、「知らない・わからない」と答えたユーザーを含め、8割が標的にならないと考えていると話し「日本のユーザーはセキュリティに対する意識が追い付いていない」と指摘した。
カスペルスキーによるとランサムウェアの検知率は日本が最も高いという
その上で「セキュリティへの関心が低いユーザーに対しても、対策を行っていくのがセキュリティベンダーの使命だ。これまではセキュリティとユーザーとのかい離がある。ユーザーの意識とセキュリティソフトの対策、この2つをどう埋めていくかが、ベンダの役割だ」と述べた。
川合林太郎社長
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