ハロウィンが、終わってしまいましたね・・・
ごきげんよう 年中ハロウィン気分のうつくし ひろしです。
今回は10月に私がファシリテーターとなり「ホラー映画のポスターを作ってみないか?」というテーマで開催したデザトレ!のお話です。
デザトレ!とは
「デザトレ!」とは、社内で毎週一回行われるデザインの勉強会で、メンバーが持ち回りでファシリテーターを務めながらデザインについて学び合う場です。
この「デザトレ!」は、社内のデザインスキル向上や知識共有を目的にしたもので、デザインに関するテーマについてメンバーで一緒に考えたり、新しい視点を得たりする機会の場所として活躍しています!
内容は「デザインに関すること」であれば何でもOKで、各回のテーマはファシリテーターが選定しています。
特定のテーマに沿ったタイポグラフィの作字や、グラフィックデザインの制作をやってみたり、UIデザインの間違い探しをしたりと本当に自由です。
そのほか、印刷についてお互いに調べたことを共有したり、Figmaの機能を一緒に学ぶ機会を作っていただいたりと、参加することで基礎から最新のデザインに関する知識が身につくのでとっても助かっています。
こうした「デザトレ!」を通して、スキルを高め合うことができるだけでなく、デザインに対する視野や知識も広がりやすくなります。
仕事の合間に行われるもので、『勉強!』というよりももっと気軽な、『おべんきょうかい』という感じです。(伝わらん)
普段は真面目なテーマでも、リラックスした雰囲気で取り組むことができ、自由にアイディアを出し合ったりできるので和気藹々としながらスキルをつけられます。
ファシリテーターの 番が まわってきた !!
その番がきたのは10月の後半。まだハロウィンは一週間も先でしたがまあ一週間なんて7回寝たらくるんだから今ハロウィンでも良いっしょ!という気持ちでハロウィンにちなんで(?)『ホラー映画(架空)のポスター作ってみないか?』という題名でやってみました!
ホラー系の創作が好きすぎて入社ホヤホヤの時も『不気味なグラフィックデザインを作成する』をテーマにデザトレのファシリテーターやってました・・^^
https://note.com/nice_yuki_te/n/n42c7515c74a0
内容
本当にタイトル通りなのですが、簡単に『どんな処理をするとホラー感が増すのか?』ということについて記したいと思います。
『ホラーっぽさ』を高めるために用いられる要素として「暗さ」「グランジ表現」「ノイズ」の三つがあげられます。以下は各要素の説明になります。急に勉強感が増しちゃった。
暗さ:明度を下げることで視覚情報が減り、『見えないこと』への不安や緊張感を生み出すことができます。暗いってそれだけで怖いですよね。寝る前、電気を消した時に掛けてたコートが人に見えたり、壁をじっとみていると人の顔が出てきそうだなと思ったり・・
また、暗闇には未知や潜在的な危険が潜んでいると感じさせることができるので、ホラーにおいては恐怖心を引き出す重要な要素となります。「日中肝試ししてもあまり怖くない」みたいなやつですね。
関係ありませんが、『暗い場所では心を開きやすくなる』という心理現象もあるみたいですね。。怖いだけじゃないんだなと。。
グランジ表現:グランジ表現とは、古びた印象や汚れ、傷、錆びといった要素を含む表現のことです。
物が長く放置されたような質感を加えることで「廃墟」や「放置された場所」といった印象を与え、誰もいない寂れた空間を想像させます。
人気がない、あるいは何か良くない出来事があったと感じさせることで、見る人に不気味さや恐怖を感じさせることができます。
ノイズ:ノイズは、映像や音声に混じる不自然な雑音や、映像の乱れを指します。
これを効果的に使うことで現実が歪んでいる感覚を強調し、現実とは異なる異界にいるような不安感を醸し出します。幽霊が通るとカメラや音声にノイズが走ったりするとか言いますよね。
視覚的・聴覚的なノイズが入ると、正常なものに潜む異常が強調され、見る人に不安を与えるのでかなり効果的だと思います。
また、私以外のデザイナーの方々は、私のように普段からホラーっぽいものを探して歩いてるわけではないと思う(私が異常すぎる)ので、フリー画像からホラー演出に使えそうな画像を持ってきておきました。これでみんなホラー映画のポスターが作れるね!
実際にやってみた
きっかけは、先日立ち寄ったご飯屋さんの階段。見た瞬間、「これなんか居そ〜〜〜!!こういう不気味なのネットで見たことある!(liminal spaceのこと)」と感じるほど不気味で、つい撮影した一枚です。
画像にはすでにオーブのような謎の光が映り込んでいて、テンションが一気に上がってしまいました。今回はこの画像を使ってホラー映画のポスター風にデザインしてみることにしました🎶
元画像
ホラー映画風のデザイン
ジャパニーズホラーのポスターデザインを意識して作成しました。
メインタイトルを粘度が高そうな雰囲気があるフォントにして、『じわじわくる系』のホラーを目指しました。
また、うっすらとした寒さや生臭さを与えたかったので、彩度を落として青緑系の色を上からかけ、『みるな 気づくな』のテキストを差し色として赤でおいてみました。
この架空映画の設定もしっかり考えていました。↓
ある女性が、事故で亡くした息子の幻を追い求めるあまり『隙間』に息子の姿を見出すようになり、周りの人間は「気がおかしくなってしまって息子の幻覚が見えるようになったんだ・・」と噂をしていた。
その家が家政婦を高額で募集していたものの、あの噂のせいで全く集まらなかった。
そこに大学生でお金欲しさにその家の家政婦として応募し、無事雇われた主人公。
出勤初日、彼女から「その隙間に気づいたなら、“あのこ”とお友達になってくださいね」と、不気味なことを言われる。
やがて、ふと隙間をみてしまった主人公が目にしたのは、息子ではない“何か”がそこに潜む姿だった__
そんな『ヒトコワ』×『ゴースト系』のホラーシナリオを妄想しながら、暗闇への恐怖を煽るような陰影を意識し、『何が潜んでいるのかわからない』といった息が詰まるような恐怖感を込めたデザインを楽しみながら制作しました!
めちゃめちゃ楽しかったです。
ここまで読んでいただきありがとうございました!また次のブログでお会いしましょう〜〜!
うつくしひろし
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