Webシステムは、サイバー攻撃の標的になりやすい脆弱性を持つ存在です。そのため、情報漏洩やシステムダウンなどの被害を防ぐために、適切なセキュリティ対策を講じることが重要です。
ここでは、Webシステムにおける代表的なセキュリティ対策を3つご紹介します。
この記事の目次
サーバーのセキュリティ対策
- OSとソフトウェアを最新バージョンにアップデートする OSやソフトウェアの脆弱性は、攻撃者にとって格好の標的となります。最新バージョンには脆弱性対策が施されているため、こまめにアップデートすることが重要です。
- 不要なサービスやポートを無効化する 使用していないサービスやポートは、攻撃対象となる可能性があります。不要なものは無効化することで、攻撃の表面積を減らすことができます。
- 強固なパスワードを設定する パスワードは、推測されにくい複雑なものを使用し、定期的に変更することが重要です。また、パスワード管理ツールなどを利用して、複数のシステムで同じパスワードを使い回さないようにしましょう。
- 定期的にバックアップを取る 万が一、システムが攻撃を受けた場合でも、バックアップがあれば復旧することができます。定期的にバックアップを取ることで、被害を最小限に抑えることができます。
アプリケーションのセキュリティ対策
- 脆弱性診断を実施する Webアプリケーションには、さまざまな脆弱性が存在する可能性があります。脆弱性診断を実施することで、脆弱性を発見し、対策することができます。
- 入力チェックを行う ユーザーからの入力に対して、適切な入力チェックを行うことで、不正なデータの送信を防ぐことができます。
- セッション管理を適切に行う セッション管理を適切に行うことで、セッションハイジャックなどの攻撃を防ぐことができます。
- クロスサイトスクリプティング(XSS)対策を行う XSS対策を行うことで、ユーザーのブラウザに悪意のあるスクリプトを実行されるのを防ぐことができます。
ネットワークのセキュリティ対策
- ファイアウォールを設置する ファイアウォールは、不正なアクセスを防ぐための基本的なセキュリティ対策です。
- 侵入検知システム(IDS)/侵入防止システム(IPS)を導入する IDS/IPSは、不正な侵入を検知・遮断するシステムです。
- Web Application Firewall(WAF)を導入する WAFは、Webアプリケーションに対する攻撃を防ぐ専用のファイアウォールです。
上記以外にも、さまざまなセキュリティ対策があります。
- 暗号通信を導入する 通信を暗号化することで、盗聴や改ざんを防ぐことができます。
- アクセス制御を行う システムへのアクセス権限を適切に設定することで、不正なアクセスを防ぐことができます。
- セキュリティ意識向上のための研修を実施する 従業員のセキュリティ意識を高めることは、セキュリティ対策の最も重要な要素の一つです。
Webシステムのセキュリティ対策は、多層的な対策を講じることが重要です。
上記で紹介した対策を参考に、自社のシステムに合ったセキュリティ対策を検討してください。
Webシステムでマルウェアを検知した場合、迅速かつ適切な対応が求められます。被害拡大を防止するために、以下の手順を参考に速やかに対応を進めてください。
1.マルウェアの特定
- 検知方法や症状から、どのようなマルウェアに感染しているのかを特定します。
- マルウェアの種類を特定することで、その後の対応が変わってきます。
2.感染範囲の調査
- どのWebシステムが感染しているのか、また、被害範囲がどの程度なのかを調査します。
- 感染範囲を把握することで、必要な復旧作業を明確にすることができます。
3.感染遮断
- 感染しているWebシステムへのアクセスを遮断し、被害拡大を防止します。
- マルウェアによっては、ネットワーク全体に拡散する可能性もあるため、迅速な遮断が重要です。
4.原因究明
- マルウェアがどのように侵入したのか、原因を究明します。
- 同様の被害が再発しないよう、侵入経路を特定し、脆弱性を修正する必要があります
5.復旧
- マルウェアを駆除し、システムを復旧します。
- バックアップがあれば、バックアップから復元する方法もあります。
- 復旧作業は、専門知識や技術が必要となる場合があるため、必要に応じて外部業者に依頼することも検討しましょう。
- 事前に復旧作業を自動化しておくことで速やかな復旧が可能になります。
- 弊社サービスのホシュナンスではご提案から実装までを承ることが可能なため是非お問い合わせください。
6.再発防止策の検討・実施
- マルウェア感染を再発させないために、再発防止策を検討し、実施します。
- 具体的には、以下のような対策が有効です。
- パスワードの強化
- ソフトウェアの最新バージョンへのアップデート
- セキュリティパッチの適用
- ファイアウォールの導入
- 侵入検知システム(IDS)/侵入防止システム(IPS)の導入
- 定期的なバックアップの実施
- 従業員へのセキュリティ教育
7.その他(以下の点にも注意する必要があります。)
- マルウェアの中には、個人情報や機密情報が盗み取られている可能性があります。関係機関への報告や情報漏洩対策も必要となります。
- 法令遵守や契約上の義務等を考慮し、適切な対応を行う必要があります。
Webシステムのセキュリティ対策は、日頃から意識し、適切な対策を講じることが重要です。万が一、マルウェアに感染してしまった場合は、慌てずに速やかに上記の手順を参考に、適切な対応を行うようにしてください。
システムの監視やメンテナンスにお困りの場合、弊社へのご相談はホシュナンスから承っています。その他にも、エンジニアやデザイナーなどのプロフェッショナル人材が多数在籍しておりますので、総合的なご相談は、お問い合わせよりお気軽にご連絡ください!
参考情報:
- IPA セキュリティポータル:https://www.ipa.go.jp/
- JPCERTコーディネーションセンター:https://www.jpcert.or.jp/
- NISC(内閣サイバーセキュリティセンター):https://www.nisc.go.jp/
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