【これで解決】CALライセンス考え方とデバイス・ユーザーの違い

本記事の内容

・CALライセンスの考え方
デバイスCAL・ユーザーCALの違い
を解説させて頂きます。

 

【考え方】CALライセンス初心者へシンプルにお伝えします

環境のご説明

今回説明する環境ですが下記の通りとなります。

項目 OS Microsoft Office メモリ Bit数 ネットワーク
内容 Windows10 Enterprise Office2016Professional 8GB 64bit 無線LAN

 

CALライセンスとは

CAL(キャル)ライセンスとは、Client Access License(クライアント・アクセス・ライセンス)の略称でマイクロソフトが提供しているライセンスとなります。
CALライセンスの考え方は明確になっている情報が少なく、理解するのに時間がかかるのがやっかいな所です。
色々調べてマイクロソフトにも確認した結果をシンプルにまとめさせて頂きました。

 

CALライセンスの考え方

まずCALライセンスとはどういう時に必要なのかというと、WindowsServer(ウインドウズサーバ)にアクセスする事が可能な場合に、クライアント側に必要となってくるライセンスになります。
(WindowsServerにはWindowsServer用のCALライセンスが必要です。)
注意して頂きたいのは「可能な場合」という所です。
WindowsServerにアクセスを「する」「しない」関係なくアクセスする事が可能な環境だとCALライセンスが必要となるという事です。

 

アクセスする事が可能な環境とは

では「WindowsServerにアクセスする事が可能な環境」とはどういう環境なのか?

それは同一ネットワークに属しているかどうかです。
(色々な例はありますがシンプルに考えるとです)

同じネットワーク環境の中にWindowsServerで構築された

・ADサーバ
・ファイルサーバ
・基幹システム
・安心カメラのサーバ
・プリンターサーバ

等があったらクライアント側にCALライセンスが必要となります。

繰り返しにはなりますが、そのシステムを使用していても使用していなくても、使用、アクセスする事が可能な環境にあればライセンスは必要となってきます。

例外として下記の様なパターンもあります。

・同一ネットワークにWindowsServerがあるがアクセスできない様に制限をかけている
ライセンス不要

・外部ネットワークにWindowsServerがあるがアクセス可能な様に制限を解除している
ライセンス要

 

CALライセンスはインストールや反映の必要はありません

気を付けて頂きたいのはCALライセンスは、インストールしたり反映したりする必要が無いという事です。
CALライセンスの証書を保管しておき、マイクロソフトの監査等があった場合、必要に応じて提示する事ができれば問題ありません。
もちろんやってはダメですがCALライセンスが無くても、WindowsServerにアクセスする事はできますので、ライセンス違反をしない様にCALライセンスの管理には十分注意する必要があるという事です。

 

CALライセンスが必要かどうかを確認する方法

CALライセンスが必要かどうかを確認する方法ですが、ユーザー側では判断が難しいと思います。

「使用しているファイルサーバーはWindowsServerなんだよね」
といった感覚はユーザー側では無いですよね。というか知らなくて当然です。

システム部署や担当者に聞くしかないですので各担当へご確認をお願いします。

 

デバイスCALとユーザーCALライセンスの違い

デバイスCALとユーザーCALの違い

・WindowsServerデバイスCAL・・・端末台数分CALライセンスが必要
・WindowsServerユーザーCAL・・・ユーザー数分CALライセンスが必要

CALライセンスの考え方は大まか理解して頂きましたが、CALライセンスには上記2つの考え方をもったライセンス形態があります。
どちらかのライセンスを持っていれば問題ありませんので、あなたの環境によって検討を進めて下さい。
それぞれの詳しい解説はこの後させて頂きます。

 

デバイスCALライセンスの考え方

デバイスCALライセンスとは「端末(機器)」を主として考えるライセンスです。
すなわち、WindowsServerにアクセスする事が可能な端末(機器)=ネットワークに接続している端末の数分、デバイスCALを所持している必要があります。
端末数によってライセンスが必要なのでパソコンを使用する人数は関係ありません。
1台のパソコンを1人が使用していても100人使用していても、必要なデバイスCALは「1」となります。

(例)デバイスCAL考え方

パソコン: 1台  使用する人: 1人 ・・・ 必要デバイスCAL数: 1個
パソコン:100台  使用する人: 1人 ・・・ 必要デバイスCAL数:100個
パソコン:100台  使用する人:100人 ・・・ 必要デバイスCAL数:100個
パソコン: 1台  使用する人:100人 ・・・ 必要デバイスCAL数: 1個

 

ユーザーCALライセンスの考え方

ユーザーCALライセンスとは「ユーザー(使用者)」を主として考えるライセンスです。

すなわち、WindowsServerにアクセスする事が可能な端末(機器)を使用する可能性がある人の数分、ユーザーCALを購入する必要があります。
ここで言う所の「ユーザー」とはAD上に登録されているUSERでは無く、使用する可能性のある人(従業員全員or学生全員)の数となります。
ユーザー数によってライセンスが必要なので端末数は関係ありません。
1人が1台のパソコンを使用していても100台使用していても、必要なユーザーCALは「1」となります。

(例)ユーザーCAL考え方

パソコン: 1台  使用する人: 1人 ・・・ 必要ユーザーCAL数: 1個
パソコン:100台  使用する人: 1人 ・・・ 必要ユーザーCAL数: 1個
パソコン:100台  使用する人:100人 ・・・ 必要ユーザーCAL数:100個
パソコン: 1台  使用する人:100人 ・・・ 必要ユーザーCAL数:100個

 

デバイスCALユーザーCALライセンスをお得に使い分けるには

デバイスCALとユーザーCALの費用を抑える為にお得に使い分けるには、パソコンの台数とユーザー数を比較して少ない方のライセンスを選択します。

デバイスCALのがお得・・・パソコンの台数がユーザー数より少ない場合
パソコン台数  ユーザー数

ユーザーCALのがお得・・・パソコンの台数がユーザー数より多い場合
パソコン台数  ユーザー数

あなたが置かれている環境(パソコン台数、ユーザー数)によって、最適なCALライセンス形態を決め、費用をなるべく抑えていきましょう。

 

まとめ

本記事の内容

・CALライセンスの考え方
デバイスCAL・ユーザーCALの違い
を解説させて頂きます。

WindowsServer(ウインドウズサーバ)にアクセスする事が可能な場合に必要となってくるライセンス。

・WindowsServerデバイスCAL・・・端末台数分ライセンスが必要
・WindowsServerユーザーCAL・・・ユーザー数分ライセンスが必要

の2種類あってどちらかを所持している必要がある。

という事でCALライセンスについてお分かり頂けましたでしょうか?
CALライセンスについて理解をし「ライセンス違反を防ぐ」「最適なCALライセンス形態で費用を抑えていく」事ができれば良いと思います。
最後にチクリと言わせてもらうと、CALライセンスはマイクロソフト様のお金儲けの為のライセンスです。
(正直このライセンスは中々あくどい・・・。)
だってCALライセンスがあるから何かできるとかでは無いですもんね。
賢い戦略なのかもしれませんがいつか反感食らうと思ってます。

本記事も最後までお読みいただきありがとうございました。

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