オンプレミスとクラウドの違いとは?5つの特徴とタイプ別のおすすめを紹介

  • 2022/7/28
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企業に管理システムの導入を検討する際に、オンプレミス型とクラウド型、どちらのタイプのシステムを選択すべきなのか迷っている方もいるのではないでしょうか?
オンプレミス型はサーバーが自社運用・クラウド型は他社運用という大きな違いがありますが、その他にも検討すべきポイントは数多くあります。
本記事では、企業の管理システムとして一般的な、オンプレミス型とクラウド型のシステムを比較。それぞれの特徴や注意点、相性のいい企業について紹介します。
管理システムのタイプについて比較して、自社に導入するシステムを検討したい方は、参考にしてみてください。

 

【表で比較】オンプレミスとクラウドの具体的な違い 

オンプレミス型とクラウド型の管理システムの違いは、以下の通りです。

オンプレミス型 クラウド型
導入・運用コスト 導入・運用コストが高い 無料・少額の定額制から利用可能
導入までの時間 自社開発なので1ヶ月以上かかるケースが多い 既存サーバーを使うので最短即日
セキュリティ 自社開発・運用でセキュリティ面はいくらでも強化できる 外部サーバーを経由するので、セキュリティ面に不安を感じる場合も
カスタマイズ性 自由自在にカスタマイズできる ネットワーク機器・サーバー機器・OSなどに縛りがある
障害/災害リスク 自社で修理する必要がある サーバーを提供している会社が修理する
バックアップ その都度バックアップ環境を構築 バックアップの構築環境がある

オンプレミス型は自社開発できる分、カスタマイズ性が高く、システムのセキュリティや独自性を担保できる可能性が高いです。その一方で、全体として高コストで、障害復旧やバックアップに時間と手間がかかってしまう側面も否定できません。
クラウド型は他社サーバーを経由して、低コストで迅速にシステムを導入できるという強みがあります。ただし、セキュリティやカスタマイズ性について、物足りなさを感じてしまう可能性もあります。
オンプレミス型とクラウド型の管理システムの特徴については、以下の節で詳細にみていきましょう。

 

オンプレミスの5つの特徴 

オンプレミス型の管理システムの特徴は、以下の5つにまとめられます。

  • 独自性の高いシステムを構築できる
  • セキュリティ面のリスクを最小限にできる
  • システム間の連携が簡単にできる
  • システムを導入するための初期コストが高い
  • システムを継続的に運用するためのコストが高い

オンプレミス型の管理システムの特徴は、カスタマイズ性の高さから、独自性の高いシステムを構築できる点です。
セキュリティや独自性の強化など、企業の希望通りのシステムを開発できるのが、大きな魅力でしょう。
また、他のシステムや既存の企業内システムとの連携がしやすい点も特徴です。
システムを自社で開発するので、他のシステムとの親和性を保つようなカスタマイズもできます。
ただし、自社開発・運用をするということは、コストが高くなってしまうことを意味します。
システム構築を自社開発するにしても、外部に委託するにしても、システムの導入・運用・不具合それぞれのフェーズである程度のコストがかかってしまう点に注意しましょう。

 

クラウドの5つの特徴 

クラウド型の特徴は、以下の5つにまとめられます。

  • 初期費用・運用コストが比較的安い
  • 環境構築が早い
  • システムを拡張しやすい
  • 既存システムとの連携が難しい
  • 長期的なコストが高くなることも

クラウド型の管理システムの特徴は、外部のサーバーやシステムを使うので、迅速かつ低コストでシステムを導入し、運用できる点です。独自性は低いと思われがちですが、追加料金を払うことでカスタマイズできます。
ただし、既存のシステムを活用するので、自社が使用している他のシステムとの連携が難しい側面も。また、追加のオプションが多くなると、長期的な運用コストが高くなる可能性もあるでしょう。

 

オンプレミスからクラウドに移行する際の注意点

オンプレミスからクラウドへの移行でトラブルに見舞われないために、以下の注意点を押さえておくことが大切です。

  • セキュリティ対策は十分か
  • 必要な機能が網羅されているか
  • 導入・運用コストの長期的な展望はどうか

オンプレミス型からクラウド型の管理システムに移行する際は、セキュリティ対策が十分かどうかを詳細に確認しておく必要があります。
他社サーバーを使って社内の機密情報をやりとりするので、情報漏洩のリスクが少ない暗号化方式に対応していて、万全のウイルス対策をしているサービスを選びましょう。
また、クラウドを選ぶ際には、自社が求めている機能を満たすサービスであることが大前提です。
サービスの内容や追加オプションも確認して、自社が求めている機能を満たし、既存のシステムとの連携が容易なクラウドサービスを選ぶのがおすすめです。

 

オンプレミス・クラウドにそれぞれ適している企業を紹介

オンプレミス型とクラウド型の管理システムは、それぞれどのような企業に向いているのでしょうか?
この章では、それぞれのタイプに適した企業の特徴についてみていきましょう。

・オンプレミスは独自のシステム開発をしたい企業におすすめ

オンプレミス型の管理システムがおすすめなのは「機密性が高い情報を扱うことが多い」「既存システムとの素早い連携を実現したい」企業です。
自社開発をすることでセキュリティ面や機能の充実性、システムとの親和性といった点を解決できるのが魅力だといえます。ただし、人的・物的コストが高い点はデメリットだといえるでしょう。
システム開発・運用にコストを割けるような、一定程度以上の事業規模がある企業に向いているタイプの管理システムだといえます。

・クラウドはコストを最小限にシステム導入したい企業におすすめ

クラウド型の管理システムがおすすめなのは「できるだけコストをかけずに」「早くシステムを導入したい」企業です。
クラウド型のシステムは既存のシステムなので、最短即日でシステムを導入できます。また、導入・運用にかかるコストも安く抑えられるのもポイントです。ただし、セキュリティや機能性を慎重に検討する必要があります。
できるだけ安く、迅速にシステムを導入したい企業におすすめのタイプです。

 

ハイブリッド型のクラウドシステムもある

オンプレミス型とクラウド型を組み合わせた「ハイブリッド型」のクラウドシステムもあります。
オンプレミス型の物理サーバーを自社管理することで、機密性の高い情報を安心して保全可能。また、Webサイトなどの頻繁にアップロードが必要でオープンな情報に関しては、クラウド上のサーバーを使用しながら柔軟に対応できます。
オンプレミス型とクラウド型それぞれのメリットを得たいという方は、ハイブリッド型の管理システムの導入を検討してみましょう。

 

まとめ

本記事では、企業の管理システムのタイプ「オンプレミス」と「クラウド」を比較し、それぞれの特徴について解説しました。
オンプレミス型のシステムは、カスタマイズ性とセキュリティに強みがあります。しかし、その一方で、導入・運用コストについては検討する必要があるでしょう。
それに対して、クラウド型のシステムは、導入スピードとコストの安さに強みがあります。ただし、セキュリティや、必要な機能を満たしているかは確認しなければなりません。
どちらのタイプのメリットも活かしたい方は、ハイブリッド型の管理システムを検討してみましょう。
自社にとって最適な管理システムを導入し、利便性を向上させると共にセキュリティ対策を万全にして、より良い企業活動に向けたシステム作りを目指していきましょう。

 

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