国内パブリッククラウドサービス市場予測-IDC

1日、IDC Japanは、国内パブリッククラウドサービス市場予測を発表。2018年の国内パブリッククラウドサービス市場規模は、前年比27.4%増の6,663億円となる見込み。また、2017年~2022年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は22.9%で推移し、2022年の市場規模は2017年比2.8倍の1兆4,655億円になると予測している。

・2018年の国内パブリックラウドサービス市場は、前年比27.4%増の6,663億円となる見込み
・2022年の市場規模は、2017年比2.8倍の1兆4,655億円になると予測
・「従来型ITからクラウドへの移行」と「DXアプリケーション」が、市場の成長を促進し、高い成長を継続

国内IT市場では、「クラウドファースト」から「パブリッククラウドファースト」へと、パブリッククラウドサービスを重要視する企業が増加している。この背景には、パブリッククラウドサービスの「セキュリティ」に対する漠然とした懸念が解消されると共に、運用サービスを付加したマネージドパブリッククラウドサービスを提供するベンダーが増加したことが理由と考えられる。

現在の国内パブリッククラウドサービス市場は、従来型ITからクラウドへの移行が堅調に進んでおり、高い成長を遂げている。また、今後も同傾向は継続し、国内パブリッククラウドサービス市場の成長を支える重要な要因となる。

また、国内IT市場において、デジタルトランスフォーメーション(DX:Digital Transformation)が高い注目を集めていることは言うまでもなく、DXアプリケーションは、その開発に業務担当者の関与が必須であると共に、優れた拡張性/柔軟性/連携性と短いサイクルでのリリースが重要となっている。
そのため、「DevOps」や「Low Code/No Code(高度なプログラミング/コーディングなどを行なわずに、アプリケーション開発を行なうこと)」に対する注目も高まっている。
さらには、IoT(Internet of Things)やAI(Artificial Intelligence:人工知能)といった新しい技術を活用したソリューションの開発が進み、これらの技術やソリューションは、「クラウドネイティブアーキテクチャ」を核として発展しており、今後の国内パブリッククラウドサービス市場の成長を促進する大きな要因になるとIDCは考えている。

国内パブリッククラウドサービス市場 売上額予測、2017年~2022年

Note: 本調査で対象としているパブリッククラウドサービスは「SaaS」「PaaS」「IaaS」であり、関連するITサービス(導入、運用、サポートなど)およびソフトウェア(例: PaaS/IaaS上で稼働するアプリケーション)は対象外です。
Source: IDC Japan, 10/2018

 

国内IT市場では、2015年にクラウドネイティブアーキテクチャに関わる技術体系などの整理が進んだ。しかしながら、クラウドネイティブはアプリケーションアーキテクチャの変革や、DevOpsといった新しいアプリケーション開発手法が求められることから普及には時間を要しているのが実情である。
現在、クラウドネイティブに適したパブリッククラウドPaaSが著しく発展しており、同PaaSの発展がDXアプリケーションの開発を促進し、新しいIT市場を開拓する重要な役割を果たしていくはずである。


本レポートは、IDC Japan様のプレスリリースの内容を元に作成しております。
ソース:https://www.idcjapan.co.jp/Press/Current/20181001Apr.html

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