最も危ういPCプログラムのトップ10 フレクセラが2016年の調査結果を発表
フレクセラ・ソフトウェア(米、イリノイ州)は、個人PCユーザーを対象にした、2016年のソフトウェアの脆弱性の調査レポートを発表した。調査では日本のユーザーは21社、64のプログラムをインストールしており、パッチを適用していない人はWindowsで5%、マイクロソフト(MS)以外のソフトで13.5%であることが分かった。
日本の平均的な個人ユーザーは21社、64のソフトをPCにインストールしてしていることが分かった。この数は「米国より10~15%少ない」と、西浦詳二・シニアビジネスデベロップメントは説明する。64のうちMSのソフトは28(44%)、MS以外が36(56%)だった。
また、MSのOSであるWindows(Windows7、Windows8、Windows10、Windows Vista)にセキュティのパッチを適用していないユーザーは5%になった。「これは米国の7%程度にくらべて、パッチの適用を律儀に行っている人が多い」と、西浦シニアビジネスデベロップメントは分析している。ただし「20人に1人はパッチの適用が行われておらず危険な状態にある」という。一方、MS以外のソフトでパッチ適用していないユーザーは13.5%になった。
西浦詳二・フレクセラ・ソフトウェア シニアビジネスデベロップメント
最も危ういソフトのトップは「Java JRE」
レポートでは市場シェアとパッチが未適用の割合を元に「最も危ういプログラム(ソフト)」のトップ10を算出。トップはオラクルの「Oracle Java JRE 1.8.x/8.x」、2位がアップルの「Apple iTunes 12.x」、3位は「Lhaplus 1.x」という結果になった。
最も危ういプログラムのトップ10
調査ではユーザーがインストールしているソフトの6.5%がソフトウエア会社からのサポートが終了していることも分かった。サポート終了のソフトのトップ10は「SQL Server 2005 Compact Edition」(MS)、「XML Core Services (MSXML) 4.x」(MS)、「Apple QuickTime 7.x」(アップル)という順になった。
サポート終了プログラムのトップ 10
「SQL Serverは危険な状態にあることを知りつつもコストなどを考えて使用しているユーザーが多いと考えられる。一方でMSXMLはサポートが終了していることを知らない人が多いのではないか」と、西浦シニアビジネスデベロップメントは話している。
調査はフレクセラのソフトウエア脆弱性管理ソフト「Personal Software Inspector」の国内ユーザー約11万人を対象に2016年1月~12月に行った。