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レノボ、データセンター向けシステムで2つの新ブランド発表 既存製品を統合し拡販へ
- 2017/7/13
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レノボ・エンタープライズ・ソリューションズは、データセンター(DC)や中堅企業(SMB)向けのサーバーやストレージ製品の新ブランド「ThinkSystem(シンクシステム)」と「ThinkAgile(シンクアジャイル)」を発表した。これまで別々に展開していた製品を統一し、営業効率を高め、販売の拡大につなげる。
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LESが発表した2つの新ブランド
ThinkSystemは、データセンター向けに販売するハードウエアの新ブランド。ブランドの投入に併せて、タワー型、2U、1Uラック型、ハイエンドなどのサーバー、フラッシュメモリやSASなどのストレージ、100Gのイーサネットなど、20種類以上の新製品をランアップした。また、既存のx86サーバー「System x」や「ThinkServer」、ストレージ製品、ネットワーク製品も新ブランドに組み込んだ。
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ThinkSystemのラインアップ
一方、ThinkAgileは、サーバーにコンバージドインフラストラクチャ(HCI)やハイブリッドクラウド用のソフトウエアを組み込んだ「ソフトウェア・ディファインド」と呼ばれるハードウエアの新ブランド。今回、新製品としてマイクロソフトのプライベートクラウド基盤ソフト「Azure Stack」搭載モデルを発売する。また、ニュータニックスのHCIを搭載した「HX Series」と、SDS(ソフトウェア・ディファインド・ストレージ)の「DX Series」を新ブランドに統合した。
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ThinkAgileのラインアップ
また、サーバー管理ソフトウエア「XClarity」も刷新し、2つの新ブランドの製品の導入・運用・更新を行う統合管理ツールに位置づけた。
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留目真伸・レノボ・ジャパン社長(左)と、ロバート・スチーブンソン・レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ社長
LESでは新ブラントについての発表会を開催。会見には留目真伸・レノボ・ジャパン社長と、LESの社長に就任したロバート・スチーブンソン氏が出席した。
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留目真伸・レノボ・ジャパン社長
留目レノボ・ジャパン社長はレノボの今後の戦略として「3-Wave Strategy(3つの波戦略)」を紹介し、その1つであるインフラ提供でDC事業の強化を強調。「DC事業は重要な位置を占める。PCやタブレット、グループ会社のモトローラが行うモバイルなどのデバイスは拡張しており、こうしたデバイス事業合わせて一体化して行っていく。また、新しいリーダー(スチーブンソン・LES社長)の下で専門性を高めていく」と語った。
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ロバート・スチーブンソン・レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ社長
一方、スチーブンソンLES社長は、ITシステム市場について「今後、パブリッククラウドの普及などで、2020年には従来型ストレージなどの『レガシーIT』が占める割合が20%まで低下し、仮想化やHCIといった『ニューIT』が40%、パブリッククラウドやAI(人工知能)などで利用される高性能コンピューター『ハイパースケール』が40%を占めるようになる」と話した。
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スチーブンソンLES社長が説明した市場動向とレノボの戦略
この市場予測を踏まえて、「レノボではレガシーITは業界で最高水準のx86サーバーとコストの安いSDS、ニューITはクラウド環境の普及をにらんだHCIシステムの拡充、ハイパースケールでは、コスト競争力のある高性能コンピューターに特化して提供していく」と戦略を語った。また、「新ブランドを通じて、DC向け事業で国内のトップを目指す」と意気込みを述べた。
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