レノボ、ゴルフボール幅の世界最小ワークステーション「ThinkStation P320 Tiny」を発売

  • 2017/7/21
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2017/07/21

レノボ・ジャパンは、ISV(独立系ソフトウエア企業)が認証済みでは世界最小というワークステーション「ThinkStation P320 Tiny」を発売した。小型ながら高性能グラフィックスや4Kの6画面出力機能などを備えたのが特長。直販サイトでの価格は9万6000円(税別)から。

薄さがゴルフボール程度という「ThinkStation P320 Tiny」

薄さがゴルフボール程度という「ThinkStation P320 Tiny」

ThinkStation P320 Tinyは、34.5mmとゴルフボール程度の薄さで、容量は1リットルサイズの小型きょう体を採用。コンパクトながらCPUにはインテルの第6~7世代のCore i3、i5、i7を搭載する。CPUは用途に合わせて選択が可能。グラフィックスカードにはエヌビディアの高性能GPU「NVIDIA Quadro P600」を採用しており、CPU内蔵グラフィックスと合わせて4Kの6画面出力が行える。

「ThinkStation P320 Tiny」の内部。配置を工夫し小型きょう体にパーツを詰め込んだ。CPUやストレージなどはカスタマイズが可能

「ThinkStation P320 Tiny」の内部。配置を工夫し小型きょう体にパーツを詰め込んだ。CPUやストレージなどはカスタマイズが可能

メモリはDDR4で最大32GBの搭載が可能。記録媒体は最大2TBのSDDまたはHDD。通信機能では有線LANのほか、オプションで無線LANやBluetoothを取り付けることもできる。インターフェースはUSB3.0×6を標準装備するほか、出力ポートをHDMI、DP、VGA、USB Type-C、シリアルを選ぶことができる。サイズは幅34.5×奥行き182×高さ179mm。重さは約1.3kg(最大構成時)。

「ThinkStation P320 Tiny」用のアクセサリー

「ThinkStation P320 Tiny」用のアクセサリー

レノボではワークステーションの利用が見込める製造・建築分野での設計や金融分野でのトレーディング、デジタルコンテンツ制作での用途に加え、小型のメリットを生かし、デジタルサイネージや情報端末への組み込み、電子カルテの処理や診察端末などの医療、工場でのFA制御端末といった、これまでワークステーションの導入が難しかった用途での利用も開拓する。

林淳二・ワークステーション製品事業本部 事業本部長

林淳二・ワークステーション製品事業本部 事業本部長

発売に合わせて開かれた発表会で、林淳二・ワークステーション製品事業本部 事業本部長は「販売面でワークステーションを再定義する」と強調。「ワークステーションのニーズはこれまで建築などの設計や金融、クリエイティブ分野だけだった。小型・高性能の製品で工場などの産業分野や医療などリーチできていないユーザーに広げていく」と意気込みを述べた。

レノボが“再定義”するワークステーションの利用分野

レノボが“再定義”するワークステーションの利用分野

ThinkStation P320 Tinyは直販のほか、パートナー経由でも販売。「これまでレノボが行っていなかったパートナーとの協業を強化する」(林事業本部長)といい、ディストリビューターといった従来の販売パートナーに加え、新たに独立系のソフトウエア会社やVR(仮想現実)を得意とする企業なども組んで市場を開拓する。パートナー経由の販売では用途ごとにソフトウエアなどと組み合わせたソリューションとして売り込む。レンタル形式での提供も行う。

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