【教育ITソリューションEXPO】世界中の教師をICTで支援する チエル

  • 2016/5/30
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2016/05/30

「ソフトウェアシステム」と「デジタル教材」を展開できる強み

「先生の教える仕事を支える」「学生の学びを支える」を打ち出すチエルのブース

「先生の教える仕事を支える」「学生の学びを支える」を打ち出すチエルのブース

チエルは1997年、旺文社のデジタル事業子会社としてスタートした。その後、アルプス システム インテグレーション(ALSI)と統合し、社名を改めて現在に至っている。今年3月にはジャスダックへの上場も果たした。

「当社は“ソフトウェアシステム”と“デジタル教材”という2つの事業を展開しています。この両輪がそろった企業は少ない」と、村上有弘・マーケティング部部長は胸を張る。

チエルは、政府の進める2020年度に向けた教育の情報化政策に沿って、ICTを活用した、さまざまな製品を展開しているという。その中で注目なのが、7月に発売するタブレット対応教務支援システム「らくらく先生スイートVer.2」だ。保存

学校関係者が訪れ説明を求める

学校関係者が訪れ説明を求める

らくらく先生スイートは「らくらく教材ナビ」「らくらく座席表評価」「らくらく授業計画」「らくらく授業支援」の4つのシステムで構成するタブレット対応の教務支援システム。教師の業務負荷を軽減できるという。

「例えば、先生は、『この授業に使う教材はどれ?』と悩むことが多い。そこで、らくらく先生スイートの『らくらく教材ナビ』を使えば、即座に教材を見つけられるようになる」と、村上部長は説明する。

学校現場にアナログ媒体を配布できるのも強み

チエルでは「そこは旺文社で培った」(村上部長)というノウハウを生かし、学校向けに雑誌風の小冊子も作成。それが「学校現場のICT活性化マガジン」と題した「CHIeru Magazine」だ。

これは片側から読み進めると読み物、逆から開くとチエル製品のカタログという紙面で構成。小中学向けと高校大学向け2種類を用意し、「全国の教育委員会、学校の先生に1万3千部ほど配布している」(同)という。小中学校版は東北大学の堀田龍也教授が監修。「内容の一部は研修資料に使われている」(同)という。学校というクローズドな社会にこうした媒体を配布するのは効果的といえるだろう。

村上有弘・チエル マーケティング部部長

村上有弘・チエル マーケティング部部長

学校のICT教育支援にワンストップで対応

チエルのブースは、「小・中ゾーン」「高・大ゾーン」に別れており、「小・中ゾーン」では、「らくらく先生スイート」をはじめとしたタブレット対応の製品を中心に展示。「高・大ゾーン」では、アクティブラーニング型授業を支援するシステムヤグローバル人材育成に必要な英語力を強化するスマートフォン対応の語学学習支援プラットフォームなどを展示していた。

「我々は、学校のICT教育を支援することに特化した会社だと自負している。ワンストップで対応できる体制があり、2020年に向けた国の整備計画に合わせて、ICT製品を提供していく。ぜひ世界中の先生をICTで支援したい」と、村上部長は意気込んでいる。


チエル株式会社
http://www.chieru.co.jp/


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