【しゅうまいの情シスDAYS】第6回 続・中国人との開発体験! オフショア開発で分かった「そんな日本語は通じないよ!」
しゅうまいです。新卒でSIerのSEとして入社後銀行システムを中心に中国オフショア開発プロジェクトなども経験しました。2012年に退職後はブロガー兼ライターとして活動しています。SE時代のことや、近ごろ気になるいろんなことを書いていくつもりです!
前回、中国オフショア開発での体験談を書きましたが、なかなか好評だったため続きを書くことにしました!
その日本語は外国人には分かりません!
中国オフショア開発の利点は、日本語が達者なリーダーや開発者がいるために日本語でコミュニケーションができるということが挙げられます。
私のプロジェクトでも日本語検定で1級や2級を取得しているメンバーが複数いました。
ところが、外国語として日本語を学んだ人には通じにくい日本語が、世の中にはたくさん存在します。
「それはリスケしてください」「“りすけ”って何ですか?」※教科書に載らない単語はNG
「ほぼほぼOKです」「どれくらい? 何パーセントくらい?」※曖昧すぎる
「できないこともありません」「できるの? できないの?」※二重否定は分かりにくい
「それは善処します」「“ぜんしょ”ってやらないこと?」※婉曲表現は分かりにくい
分かりやすい日本語を目指して
日本人は「日本語は難しい」と思うことで誇りにしている人もいると思うのですが、外国人にも分かりやすい伝え方をするのが下手すぎる一面もあると感じます。
日本語検定1級なら何でも通じるでしょう? という感じで、教科書に載らない日本語をモゴモゴと歯切れ悪く話しておいて「通じない」と思ってしまう人もいて驚きました。
私は、なるべく辞書や教科書には載っていない表現を使わないようにして、メールでも一文が簡潔に短くなるように書くようにしました。
また、カタカナが繋がって長くなる単語は「・(中黒)」で区切るようにしました。
例)プロジェクトマネージャー → プロジェクト・マネージャー
これは大学時代にドイツ語を勉強したときに、単語がつながって長くなった状態を自分で区切って読むのは大変だったので、外国人の気持ちが分かったからです。
その努力の甲斐と、東京育ちで方言が殆ど無く発音がきれいな標準語だったこともあり、中国人メンバーからは「いちばん日本語が分かりやすい」と言われるようになりました。
まさか、母国語である日本語について褒められる日が来るとは思いませんでしたね。
同じ単語で別の意味アルヨ
前回、中国語での「以上」はその数を含まずに「より大きい」を意味するということを書きました。
だいたい同じに見える単語でも中国語と日本語とで意味が違う単語は他にもありました。
「工夫」という単語は日本語の「作業」を意味するようで、中国語側のレポートドキュメントを覗き見ると「工夫」がたくさんされていることが分かりました。
同様に「工作」は日本語の「仕事」のことで、たくさん「工作」してもらっていました。
また、「部署」という単語が「deploy(配置する)」を指すことはなかなか気づきませんでした。
あと、雑談で教えてもらったのですが中国語の「愛人」は「正式な配偶者(夫・妻)」であるそうです。誤解したら大変ですね!
中国の本気
上海に出張した時は、行きは空港からタクシーに乗って市街地のホテルまで1時間弱かかりました。そこで帰りはリニアモーターカーを使ったのですが、最高速度が時速430kmのため「8分」で空港に着いてしまって驚きました。(リニアの駅までホテルから少しありましたがそれでもすごい時短)
あれから10年以上経つのですが、早く日本でもリニアに乗れるようになるといいなぁ。
頑張れ日本……。
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