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DELL EMC、最新スケールアウトNAS「Isilon」を発表 オールフラッシュモデルで販売拡大へ
- 2017/6/22
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デルとEMCジャパンは、大容量スケールアウトNAS「Dell EMC Isilon(アイシロン)」の最新版を発表した。ストレージにSSDを使った場合、現行モデルに比べてIOPSが6倍、スループットが11倍、容量が2倍になったのが特徴。また、ラックユニットを75%削減し、小型化を図った。
新型の「Dell EMC Isilon」
新型の「Isilon」はモジュラー型シャーシを採用。オールフラッシュ(SSD)、フラッシュとHDD(ハードディスク)、HDDの3タイプを用意した。4ユニットのきょう体に72~924TB(テラバイト)のストレージを搭載が可能。容量はオールフラッシュの場合で最大3.3PB(ペタバイト=100万ギガバイト)になる。独自OS(基本ソフト)「Isilon OneFS」を採用しており、既存のIsilonともスムーズに連携できるという。価格はストレージの種類によって個別に見積もる。
新型Isilonの特徴
本体の全面を開けたところ。4つのノード(横)と5つのスレッド(縦)で構成する
発表会でチャールズ・セヴィア・Dell EMC APJ アンストラクチャード ストレージ事業部CTO(最高技術責任者)は「Isilonは、2年前からアーキテクチャの改良に取り組んできた。この製品は2つが組み合わさっているのが特徴。1つは成熟度と堅牢(けんろう)性の高いソフトウエア『OneFS』、もう1つがプラットフォームを進化させてきた経済性の高いハードウエア。そして新しい製品を出した時にシームレスに連携できるのがユニークで、ほかにない製品だ」と強調した。
チャールズ・セヴィア・Dell EMC APJ アンストラクチャード ストレージ事業部CTO
EMCでは新型の「Isilon」でHDDよりもアクセス性や媒体としての堅固なオールフラッシュを使ったモデルの販売を中心に想定。大容量のデータ収集や処理でトラブルが許されないEDA(電子機器、半導体などの設計作業を自動化支援ソフトウエア)を利用する半導体製造会社やゲノム解析などを行うライフサイエンス企業、4K、8Kなどの高画質で大容量データを利用するメディア企業、自動運転などでビックデータ解析が必要とされる自動車業界などをターゲットに売り込む。
倉橋秀則・EMCジャパン 執行役員 アイシロン事業本部長
倉橋秀則・EMCジャパン 執行役員 アイシロン事業本部長は、Isilonの事業について説明。「2016年の出荷容量は3.2EB(エクサバイト)に達し、顧客数は世界で8000以上になり、新規顧客も対前年比17%も増加した」とビジネスの好調ぶりをアピール。また、「2020年にはフラッシュメモリとHDDの容量単価がほぼ一緒になる。単価が同じになれば、企業データの80%を占めているとされる非構造化データでもフラッシュメモリを利用するようになる」との見方を示した。
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