WordPressでできる！企業向けLPの作成と活用【開発編2】

前回はWordPressを使った企業向けランディングページ（LP）の開発から公開するまでの手順を紹介しました。
今回は開発編2として、お問い合わせフォームの設置など、便利なプラグインを紹介します。これらのプラグインには有料版の提供もありますが、基本的な機能は無料で利用できます。

簡単にお問い合わせフォームを追加する – Contact Form 7

企業向けLPではお問い合わせフォームは欠かせない機能の一つです。
お問い合わせフォームを開発するにはPHPやデータベース、さらにセキュリティといった多岐にわたる知識が必要となりますが、Contact Form 7というプラグインを利用すれば、簡単に無料でお問い合わせフォームをページに追加することができます。

（https://ja.wordpress.org/plugins/contact-form-7/ より抜粋）

主な機能
カスタマイズの自由度が高い：基礎的なHTMLとCSSの知識があればフォームのデザインを自由にカスタマイズできます。もちろん、標準のデザインのまま利用することもできます。
多言語対応：様々な言語に対応しているため、国際的なサイトでも利用可能です。
スパム対策機能：reCAPTCHAなどのスパム対策機能を簡単に組み込めます。
拡張性：追加のプラグインを使用することで、機能を拡張できます。
レスポンシブデザイン：モバイルデバイスでも問題なく表示・機能します。
自動応答メールの送信：お問い合わせを送信した訪問者宛て、サイトの管理者向けにそれぞれ自動応答メールを送信することができます。もちろん、メールの返信内容もカスタマイズ可能です。

使い方

1. WordPressの管理画面から「プラグイン」→「新規追加」でContact Form 7を検索し、インストール・有効化します。
2. 「お問い合わせ」メニューから新しいフォームを作成します。
3. フォームの内容をカスタマイズし、必要なフィールドを追加します。
4. 生成されたショートコードをページや投稿に挿入するだけで、フォームが表示されます。

メール送信トラブルを解決 – WP Mail SMTP

Contact Form 7などを利用したお問い合わせフォームはレンタルサーバーのメールサーバー（PHP mailfunction）を利用していることが多いのですが、レンタルサーバーのメールサーバーだと正しく送信できないという問題に遭遇することがあります。そういったメール送信の問題を解消してくれるのがWP Mail SMTPというプラグインです。
WP Mail SMTPはPHP mailfunctionの代わりにSMTP（Simple Mail Transfer Protocol）を利用してメールを送信する機能を提供します。

（https://ja.wordpress.org/plugins/wp-mail-smtp/ より抜粋）

主な機能
高い送信率：SMTPを利用して送信することでメールの送信から受信までの成功率が格段に向上します。
多様なSMTPプロバイダーに対応：Gmail、Outlook、Brevo、Amazonなど、様々なSMTPサービスと連携可能です。
セキュリティ強化：暗号化されたSMTP接続を使用し、メールのセキュリティを向上させます。
詳細なログ機能：メールの送信状況を詳細に記録し、問題が発生した場合のトラブルシューティングを容易にします。
カスタマイズオプション：メールの送信元アドレスやヘッダーなど、細かい設定が可能です。

使い方

1. WordPressの管理画面から「プラグイン」→「新規追加」でWP Mail SMTPを検索し、インストール・有効化します。
2. 設定画面で使用したいSMTPプロバイダーを選択します。
3. 選択したプロバイダーの認証情報（ユーザー名、パスワード、APIキーなど）を入力します。
4. テストメールを送信して、設定が正しく機能しているか確認します。

WordPressのサイト間データ移行を簡単に実現する – All-in-One WP Migration

ローカル環境、または別の検証環境で作成したWordPressを本番環境のWordPressに移行することは手間のかかる作業であり、コピーミスが発生するおそれもあります。
そこでAll-in-One WP Migrationを利用すると簡単、安全にWordPressのテーマファイル、プラグイン、データベース、投稿ファイルといったデータを移行（インポートおよびエクスポート）することができます。データの移行だけでなく、バックアップ目的としてエクスポートするといった使い方もできます。

（https://ja.wordpress.org/plugins/all-in-one-wp-migration/ より抜粋）

主な機能
ファイルのエクスポート：ファイル、FTP、Dropbox、Google Drive、Amazon S3など、様々な方法でデータをエクスポートできます。エクスポートされたデータは圧縮され、拡張子.wpressファイルとなります。
エクスポートの際はテーマファイル、データベースなど特定のデータを「出力しない」ことにより、任意のデータのみエクスポートすることができます。

主な特徴
簡単な操作：技術的な知識がなくても、数クリックでサイト全体を移行できます。
サイズ制限の回避：大容量のサイトでも、分割エクスポート/インポート機能で移行が可能です。
データの最適化：移行時にデータを最適化し、転送サイズを削減します。
クロスプラットフォーム互換性：異なるホスティング環境間でも問題なく移行できます。

使い方

1. WordPressの管理画面から「プラグイン」→「新規追加」でAll-in-One WP Migrationを検索し、インストール・有効化します。
2. プラグインのメニューから「エクスポート」を選択し、エクスポート方法を指定します。
3. エクスポートファイルを保存または転送します。
4. 移行先のWordPressに同じプラグインをインストールし、「インポート」機能を使ってファイルをアップロードします。
5. インポート完了後、サイトを確認し、必要に応じて設定を調整します。

簡単にWordPressサイトのアクセス解析を行う – SlimStat Analytics

企業向けLPに限らず、サイトの運営者にとってアクセス解析は非常に重要です。
基本的な解析機能を簡単な操作で提供してくれるのがSlimStat Analyticsです。SlimStat Analyticsはサーバーサイドで動作し、詳細な統計情報を提供しながらプライバシーにも配慮した設計になっています。

（https://ja.wordpress.org/plugins/wp-slimstat/ より抜粋）

主な特徴
リアルタイム統計：訪問者の行動をリアルタイムで追跡し、即座に分析結果を表示します。
詳細な訪問者情報：IPアドレス、ブラウザ、デバイス、参照元など、訪問者に関する豊富な情報を収集します。
カスタマイズ可能なダッシュボード：必要な情報を一目で確認できるよう、ダッシュボードをカスタマイズできます。
高度なフィルタリング：複雑な条件でデータをフィルタリングし、必要な情報だけを抽出できます。
プライバシー重視：EUのGDPR（一般データ保護規則）に準拠しており、訪問者のプライバシーを尊重します。

使い方

1. WordPressの管理画面から「プラグイン」→「新規追加」でSlimStat Analyticsを検索し、インストール・有効化します。
2. 設定画面で、トラッキングオプションやプライバシー設定を調整します。
3. 管理画面の「SlimStat」メニューから、各種統計情報にアクセスできます。
4. ダッシュボードをカスタマイズし、頻繁に確認したい情報を配置します。
5. 定期的にレポートを確認し、サイトの改善に役立てます。

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