【WordPress Studio】ローカルWordPressサイトをGUIで構築する
- 2024/11/14
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WordPress公式の提供するStudio by WordPress.com(以下、Studio)はローカル環境にWordPressサイトを構築するGUI(Graphical User Interface=マウス操作できるUI)アプリです。
驚くほど簡単にWordPressサイトを構築できますので、ぜひお試しください。
この記事の目次
Studioでは何ができるか?
ローカル環境にWordPressサイトを簡単に構築することができます。
Webサーバーやデータベースサーバーの構築、PHPやデータベースの設定といった手続きがすべて自動で行われます。
XServerなどのレンタルサーバーでWordPressを自動で構築するサービスがあります。そのサービスをローカル環境でも利用できるようなイメージです。アプリのインストール完了後、サイトの構築にかかる時間は5分程度です。
なお、Studioの利用やダウンロードは無料で、利用に際して会員登録も不要です。
(Studio by WordPress.comサイトのトップページ)
Studioのダウンロードとインストール
ダウンロード
Studio公式サイトにアクセスし、利用規約とプライバシーポリシーに同意のうえStudioのインストーラーをダウンロードします。この記事を作成している時点ではMac版とWindows版が提供されています。
インストール
Studioのインストーラーを起動してインストールを実行します。ネットワークにアプリへのアクセス許可を尋ねられた場合は許可をクリックしてください。
インストール処理が進むと最初に設定するサイト名を入力する画面が表示されますので、サイト名を入力して必要に応じてバックアップをインポートしたり、ローカルでの保存先を変更したりします。
WindowsではMicrosoft Defenderによるリアルタイム保護を無効にするかどうかの確認メッセージが表示されます。サイト作成に時間がかかるためリアルタイム保護を無効にすることを勧められますので、「興味ありません」をクリックします。(セキュリティ設定は自己責任です。利用状況に応じて変更してください。)
なお、インストールの開始からサイトの作成までおよそ5分で完了します。
Studioの操作画面(全体)
インストールが完了すると最初のWordPressサイトが実行されたた状態でStudioが起動します。この画面からサイトの設定を行います。
①メニュー
Studio全体の設定や更新の確認などを行います。
②サイドメニュー
サイドメニューの表示、非表示を行います。
③ログイン
WordPress.comへのログインを行います。言語設定もここから行います。これは①のメニューからも設定できます。
④サイトを追加
新しいサイトを追加します。インストールと同じサイトの追加画面が表示されます。
WordPressサイトを実行中の場合は、実行中のサイトの数と実行中のサイトをすべて停止するリンクが表示されます。
Studioの操作画面(WordPressサイト)
①開始/実行中ボタン
WordPressサイトを開始または停止するボタンです。
「開始」ボタンをクリックすると「開始中…」という表示に切り替わり、WordPressサイトの起動が完了すると「実行中」に表示に切り替わります。
「実行中」ボタンにマウスカーソルを合わせると「停止」という表示になります。この「停止」表示のボタンをクリックするとWordPressサイトが停止します。
②WP管理画面/サイトを開く
実行中のWordPressサイトの管理画面、サイトを開きます。WordPressサイトが実行中でないと操作できません。
③カスタマイズ
WordPress管理画面でアクセスできる各種カスタマイズページへのショートカットです。こちらもWordPressサイトが実行中でないと操作できません。
④次で開く…
WordPressサイトのソースファイルをエクスプローラー、Visual Studio Code、ターミナルで開きます。こちらはWordPressサイトが停止中でも操作できます。
⑤シェア
WordPress.comにログインした状態で利用できます。
「デモサイトを追加」ボタンをクリックすると現在のWordPressサイトがデモサイトとして追加され、シェア用のURLが表示されます。デモサイトは最後の更新から7日後に削除されます。
⑥インポート/エクスポート
WordPressサイトのインポート、エクスポートを行います。インポート、エクスポートの処理についての詳細は公式サイトをご参照ください。
⑦設定
WordPressサイトの設定を行います。
サイト名、PHPのバージョン(※)の変更や管理者アカウントのパスワードの取得、サイトの削除を行えます。
※バージョン1.2.0では「PHPのバージョン」ではなく「WPのバージョン」と表示されているようです
⑧アシスタント
WordPress.comにログインした状態で利用できます。
AIアシスタント(チャットボット)に対して月に200件までWordPressの質問ができます。
Studioを触ってみての所感
4時間ほど触ってみたところ、通常のWordPressサイトの運用との差異は感じられませんでした。運用面での問題はなさそうです。
これまでローカル環境でのWordPressの構築にはXAMPPを利用してきました。以下のような問題を感じていましたが、Studioではその問題をクリアできているのではないかと期待しています。
①不慣れな利用者への導入
XAMPPを利用してWordPressサイトを構築する際にはphpMyAdminにログインしてデータベースを作成したり、WordPress設定ファイルにデータベース名、ユーザー名等を記入したりする必要がありました。そのため、WordPressの設定に不慣れな利用者に向けてのサポートやマニュアルの作成が必要でした。
StudioがあればWordPressサイトの構築はGUIのみで完結し、バックアップファイルを共有すれば簡単にWordPressサイトを再現できるものと期待しています。
②データベースエンジンのトラブル
これは一般的な問題ではないかもしれませんが、XAMPPで構築したWordPressのMySQLサーバーを起動しようとすると、データベースエンジンにエラーが発生して起動しないことがあります。(参考ページ)
この問題はログファイルの削除やバックアップからファイルの復元等で解決できるのですが、たびたび発生するためストレスに感じます。
Localという同様のサービスを提供するアプリを利用したことがあり、これもStudioと同じくらい使い勝手が良かったです。しかしWindowsユーザーのユーザー名が全角文字だと利用できないという問題があり、ユーザー名が全角文字であるため現在のWndows環境での利用は断念しました。
Studioの機能の多くはLocalでも提供されていますので、Localで満足されている場合は乗り換える必要はないかもしれません。
(Localサイトのトップページ)
まとめ
短い時間しか触っていないため気づいていないデメリットがあるかもしれませんが、現時点では非常に好感触で万人にお勧めできそうです。これまでWordPress開発に躊躇していた方や興味があったけれどもなかなか開発に手を出せていなかった方は、これを機にStudioをインストールしてWordPress開発を始めてみてはいかがでしょうか。
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