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「リユースモバイル・ジャパン」が始動! 中古携帯電話の普及で8社が業界団体を設立
- 2017/3/15
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中古の携帯電話やスマートフォン(スマホ)を扱う携帯市場、ゲオ、TSUTAYA、ブックオフコーポレーション、エコケー、日本テレホン、ネオリア、パシフィックネットの8社は3月14日、中古端末の普及と市場の健全化を目指す業界団体「リユースモバイル・ジャパン(RMJ)」の設立を発表した。
RMJに参加した8企業の代表者が一堂に会して記者会見を行った
RMJは、リユースモバイル通信端末市場の発展と、多様で安価な通信サービスが、消費者に安全に提供される社会の形成を目指す。事業内容では、消費者に対してリユースモバイル通信端末事業の認知向上を促す広報や啓蒙活動、関連省庁や関連事業者(携帯電話会社、メーカー、MVNO)との連携、優良かつ透明性の高いリユースモバイル通信端末事業者の育成などを掲げている。
RMJの代表理事を務める携帯市場の粟津浜一氏が設立背景を説明
まずはキャリアとの端末下取り価格のギャップ是正を目指す!
RMJでは最初の活動として、RMJの会員企業8社でiPhone 、Android端末などの下取りデータを集計した「平均買取価格」を公式サイト上で毎月開示する。代表理事を務める携帯市場の粟津浜一・代表取締役は設立会見で、この活動に乗り出す背景について、キャリアと「RMJ」の会員企業でのリユースモバイル通信端末の下取り価格の比較表を提示して説明した。
5s、6の下取り価格では、キャリア(緑以外)とRMJ(緑)の間で1万円近い差額がある
粟津氏はiPhoneの5s、6、6 Plus、6s、6s Plusの5機種において、キャリアの下取り価格が「RMJ」会員企業の下取り価格を上回り、特に5s、6の2機種においてはギャップが顕著に表れていると指摘。こうした状況を受け、「その是正に向け8社の平均買取価格の開示を行うことにした」(粟津氏)という。併せて、関連省庁や関連団体と意見交換も行っていくと話した。一方で、市場の活性化に大きく関わる端末の販売価格については、「今後議論を重ねる」(同)とした。
iPhoneの5機種に関する下取り価格を比較した表を提示する粟津氏
会見では参加を表明した各社代表も登壇
RMJは、携帯市場が代表理事、副代表理事にゲオ、TSUTAYA、ブックオフコーポレーション、理事は、エコケー、日本テレホン、ネオリア、パシフィックネットが務める。会見では加盟団体の紹介も行われた。各社の代表者が登壇。リユースモバイル通信端末に関する事業内容やRMJに参加する意義などについて説明した。
「リユースモバイル通信端末を安全に提供するために、自社で一元管理・提供している」と話すゲオの富田浩計氏
TSUTAYAの土橋武氏は、「MNVOとリユースモバイル通信端末の普及が消費者の豊かなライフスタイルの確立につながる、そのために貢献したい」と話した
ブックオフコーポレーションの鈴木渡氏は、「リユースのすそ野を広げ、ユーザーにとってリユースの選択が当たり前となるよう力を合わせていく」と表明した
今後10年の拡大が見込まれる中古携帯市場の健全化を図る
総務省が開催する「携帯電話の料金その他の提供条件に関するタスクフォース」や、公正取引委員会の「携帯電話市場における競争政策上の課題について」の発表で、家庭での携帯電話端末料金の負担の見直し、携帯電話会社から通信インフラを借りてサービスを行うMVNO(仮想移動体通信事業者)が広がるなど、携帯電話市場は大きく動き始めている。
こうした中、端末価格が安く、2年契約などによる“縛り”もなく、好きなタイミングで購入できる中古携帯やスマホを選ぶユーザーが増加。一方、中古端末を巡っては「省庁との接点がなく、中古端末を扱う事業者の声が届きにくい」「消費者のモバイル端末のリユース意識が希薄」「赤ロム」「個人情報のデータ消去」「不適切な事業者の存在」といった問題が顕在化してきている。RMJでは中古端末市場について「今後10年にわたり継続した拡大が見込まれる」(同)と見ており、活動を通じて、こうした課題を解決。中古携帯電市場の透明化、健全化を図っていきたい考え。
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