【コンテンツ東京2016/第2回 先端コンテンツ技術展】最先端の映像表現を最新技術で実現 ワンダーウォール
- 2016/7/7
- レポート
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ワンダーウォールのブース
従来VRと違う「仮想+現実」の映像
ワンダーウォールが誇る紗幕(透けて見える舞台用の幕)スクリーンは、従来よりも発色や反射率、透明度が高く、スクリーンの奥にある人や物などをそのまま見ることができる。つまり、実在の人や物の前にあるスクリーンに映像を投写すると、合成したかのように見えるのだ。
ワンダーウォールが展示した映像デモ
実はワンダーウォールはこのスクリーンの開発・製造・販売だけを手がけているわけではない。「スクリーンの開発・製造・販売だけではなく、ワンダーウォールを使ったイベント事業も手がけている。素材のスクリーンから、舞台の設営、CGコンテツの制作、専属パフォーマーによるパフォーマンスまでを全てを行っている」と、大西功二会長は胸を張る。
同社では自社でコンテンツ制作やパフォーマンスの演出までを行うことで、スクリーンの特性を最大限に活かした、見る人に驚きと興奮、笑顔を与えるビジネスを目指している。
海外での評価を「逆輸入」して国内でメジャーを目指す
また、専属のパフォーマーやCGクリエーターは、世界でも活躍している。
「クウェートでは海外の高級スポーツカーメーカーの新車発表会で、このスクリーンを使ったパフォーマンスを行いました。今は、中国やシンガポールを中心にイベントの営業をかけています」(大西会長)という。
日本のパフォーマンスが海外で評価されたあと、日本で再評価されることも少なくない。「新しいものは欧米で受けることが多い傾向にある。それが逆輸入されて日本でも火がつくということは珍しくない。我々もそれを狙って、まずは海外、そして日本でメジャーになることを目指しています」と、大西会長は同社の戦略を説明する。
透過したスクリーンと、そこに映しだされる映像、そして舞台パフォーマンス。VRとはまた違った未体験映像が、いつか日本のスクリーンを飾る日もそう遠くはないかもしれない。
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