【コンテンツ東京2016】あいまいな主観を客観化する人工知能 PARTY
- 2016/7/6
- レポート
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エンターテイメントやマーケティングなどでのコンテンツ活用促進を目的に関連企業が出展した展示会「コンテンツ東京2016」内で開催された「AI・人工知能ワールド」においてPARTYでは、ディープラーニングを使った人工知能エンジン「Deeplooks」を出展していた。
PARTYのブース
主観を学習し人工知能が客観的に評価する「Deeplooks」
サービスの核となるのは、人工知能エンジン「Deeplooks」。現在公開している顔の美しさを数値化するWEBサービスでは人工知能を通して、ディープラーニング(深層学習)に基づく結果から高い点数をつけていく仕組みだ。
Deeplooksの表示例
「『きれいな景色』『美しい顔』『素敵な服』といった評価は、非常に主観的。人によって評価が異なる。そこで我々はディープラーニングの技術を使って、主観評価を客観的な数値に落とし込んでみようとチャレンジした」と田中潤・エクゼクティブ・プロデューサーは語る。「メガネ選び」や「メイクのアドバイス」での活用も構想段階にあり、共同開発する企業を募集しているそうだ。
「普遍的な美しさとは何か?」を探る
Deeplooksは1万ほどの画像を投入すると、そこから画像の特徴を読み取り、自分で学習していくという。「実は我々は『Deeplooks』が画像に対し、なぜその点数をつけるのか、まったくわからない。それは『Deeplooks』が自分で学び判断しているから」とのこと。そのため、時には人間と異なる評価を下すこともあるが、その場合には、人間がフィードバック結果を反映させて微調整するという。
これからも「新体験」を作り続ける
「我々は人工知能専業の会社ではなく、さまざまな技術とデザインを組み合わせて世の中に送り出していくクリエイティブ・ラボ。成田空港第三ターミナルの運動トラックのような通路のデザインをジョイントベンチャーで手がけたり、サンスターと組んで世界初のIoT(モノのインターネット)の歯ブラシを企画・発売したりというようなことをやっている。『Deeplooks』は自社のサービスとして生まれたばかりだが、今後さまざまなサービスと組み合わせて、ユーザーが『新体験』できるものを生み出し続けていきたい」と田中プロデューサーは力を込める。
主観を数値化して客観化するというDeeplooks。これまで難しいと考えられていたEC(電子商取引)ショップで販売される洋服などのレコメンド(おすすめ)エンジンとしても応用できるだろう。これまで遠い存在と思われた人工知能が、いよいよ実用化の領域に入りつつあると感じさせる技術だった。
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