情シスナビ【スマートフォン＆モバイルEXPO 春】1つの端末でデータ通信が世界中でできる　エクスコムグローバル -情シスナビ

2016/05/24

エクスコムグローバルの「keepgo（キープゴー）」は、1台のモバイルデータ通信端末で、アメリカ、欧州、アジア、アフリカなど160以上の世界や地域で通信が行えるモバイルデータ通信サービス。国内でも利用することができる。通信回線はLTE（4G）、3Gに対応する。LTEは40か国以上で利用が可能。1台の端末で海外でのモバイルデータ通信を行えるサービスは国内では初めてという。

渡航先の通信会社の電波を感知し、自動的に通信環境を切り替える回線切り替え機能を端末に搭載することで実現した。「海外に出かける時に複数のSIMを用意して入れ替える必要がなく、この1台があれば世界中で使えるのが強み」と社長室新規事業開発の笠原康弘氏は胸を張る。

keepgoの無線LAN通信端末

もう1つの強みとするのが利用料金だ。keepgoではサービスを利用する時以外は利用料が発生しない料金システムを採用。「従来のレンタルでの海外用モバイルデータ通信サービスは毎日料金がかかっていたが、このサービスでは使った日だけ料金が発生するので、非常にリーズナブル」（笠原氏）という。

エクスコムグローバルでは法人をターゲットにサービスを展開。端末購入プランと端末のレンタルプランを用意する。月額基本料は2プランともに980円。端末購入の場合は1台あたり2万3800円。レンタルプランは1か月単位での契約になる。2つのプランは組み合わせることも可能。

通信料は1日あたり、インドやタイなどが680円、アメリカやイギリスなどは980円、アルゼンチンやブラジルなどで1280円、イラクやアフガニスタンなどでは1580円に設定。今秋にサービス開始を予定している。

「世界中で自由にインターネットを使ってもらいたいと思ってこのサービスを作った。また、海外のローミングサービスの利用は料金が高くて躊躇（ちゅうちょ）している人も少なくない。このサービスを使うことで料金を気にせずにインターネットを使ってもらいたい」と笠原氏は意気込む。

エクスコムグローバル社長室新規事業開発笠原康弘氏

エクスコムグローバルは海外用モバイルデータ通信サービスや海外用携帯電話の短期レンタルサービスなどを手がける。展示会では黒を基調にしたブースを展開。テーブルに実際の端末を展示して、立ち寄った来場者に実際の端末を見せながら説明することで、契約者の獲得につなげていた。

エクスコムグローバルのブース

エクスコムグローバル
http://www.xcomglobal.co.jp/

この記事の目次

バックナンバー

バックナンバー

モバイル・ウェアラブル編集部おすすめ

【スマートフォン＆モバイルEXPO 春】さらに広がり、深まるモバイルの可能性

モバイル関連の企業が一堂に会した「スマートフォン＆モバイルEXPO 春」。今年は東京ビッグサイトで5月11～13日の日程で開催。展示会ではスマホなどを活用した製品・サービス・情報が目白押しだった。ジョーシスでは、その中から注目のブースを順次レポートします。

モバイル・ウェアラブル編集部おすすめ

【スマートフォン＆モバイルEXPO 春】実用間近のスマートグラス　コニカミノルタ

コニカミノルタのブースでは、ウェアラブルコミュニケーター「WCc」を展示していた。これは「スマートグラスと」呼ばれるメガネ型ディスプレイだ。スマートグラスといえばグーグルグラスが知られた存在だが、その上をいくと思われる仕上がりだった。

モバイル・ウェアラブル編集部おすすめ

【スマートフォン＆モバイルEXPO 春】iPhone、iPod touchがバーコードリーダーに変身　アスタリスク

iPhone、iPod touchに装着して使うリーダーユニット「AsReader（アスリーダー）」を提供するアスタリスク。アップルの機器がそのままバーコードリーダーや非接触型ICリーダー・ライターで使えるのが特徴だ。アプリをインストールすることでさまざまな用途に活用できる。ブースでもその点をアピールしていた。

モバイル・ウェアラブル編集部おすすめ