しゅうまいです。新卒でSIerのSEとして入社後銀行システムを中心に中国オフショア開発プロジェクトなども経験しました。2012年に退職後はブロガー兼ライターとして活動しています。SE時代のことや、近ごろ気になるいろんなことを書いていくつもりです!
昔話で開けてびっくりするのは「玉手箱」ですが、現代で「開けてびっくりするもの」は何でしょう?
それは、電子メールなのではないかと、私は思います。
メールボックスには、色々なメールが舞い込みます。
普通の連絡から、どうにか納期を延ばしてほしいという陳情や、主力メンバーがインフルエンザにかかって一週間来られないというピンチなものまで……。
メールボックスは、まさしく悲喜こもごもの想いが詰まった宝箱です。
そこで、その中から私が仕事をしていて驚いたメールを2つ紹介しますね。
この記事の目次
真っ赤なメール
これは私が直接受信したのではなく驚いた同期から見せてもらったものですが、「私は怒っています」という怒りを表現するメールが届いていました。
その背景色がカラーコードで言うところ#FF0000の真っ赤になっていて、一見して普通じゃないメールになっていました。
メールの背景は白色であるのが普通だと思いますが、真っ赤っかでした。
赤地に黒文字なので、文字は読みにくいです。
このようなメールはHTMLメールの背景色を変更する機能を使えば誰でも作ることができます。
しかし、怒り心頭の人がHTMLメールの機能を使うという選択肢を選ぶというところが、かなり謎でした。
それでも、このようなメールが来たということはプロジェクト内部どころか周りの人じゅうに知れ渡っていましたので、送り主の本望は達せられたのではないかと思います。
これは誰も私のメールを真剣に読んでくれない! という時に使える目立つワザですが、ご利用は自己責任でお願いしますね。
ダメですと強硬に主張するメール
きついスケジュールで連日残業して働いていると、エンジニアの精神は徐々に変調をきたしていきます。
それはITバブル絶頂の2000年代初頭でした。
案件はたくさんあるのに、とにかく人手が足りない! という環境では、開発者の人数を増やすよりも一人当たりの稼働時間を長くすることで対処がされていました。
手当はしっかり出ていた上に、深夜タクシー料金も、作業場所の近くのホテルに泊まる費用も、大盤振る舞いでしたのでお金はあったようです。
とにかく1週間のうち、自分が起きている時間のほとんどが仕事時間でした。
その状況が長く続くと、だんだんと人間は壊れ始めます。
ある人はペットボトル飲料に付いてくるフィギュアを集めて机の周りに飾りだしたり、別の人は変なメールやメッセージを送りはじめます。
そんな中で、ある機能について同時に修正している箇所があるのでまだテスト環境にリリースしてはダメということを知らせるためのメールが届きました。
固定幅フォントの複数行アスキーアートで主張されたのは「ダメ」ですというメッセージでした。
ダメということはよく分かりました……。
お疲れさまです。
よく重要なメールを深夜に送ってはいけないと言いますよね。深夜の変なテンションで書いた文面は危険です。
それと同じくらい、仕事でキツキツの状況で書いたメールは変なものになりがちです。
このようなメールを出さなくて済むように、全ての労働者が適正な作業時間で働くことができますように! と願ってやみません。