WEBアプリとネイティブアプリでのデザインの違い

こんにちは。デザイナーのasatoといいます。

今回はWebアプリとネイティブアプリをデザインするにあたっての意識の違いを書いていこうと思います。

そもそもの違いとは

そもそもWEBアプリとネイティブアプリがどう違うものなのか最初に解説します。

・Webアプリ

ウェブブラウザを通じてアクセスできるアプリケーションです。ユーザーは特定のURLをブラウザで開くことでアプリにアクセスし、インターネットを介して利用します。

ブラウザでURLを入力するだけで利用できるため、インストールの手間がなくすぐにアクセス可能です。

 

・ネイティブアプリ

特定のプラットフォーム(iOSやAndroidなど)向けに開発されたアプリケーションで、デバイスにインストールして利用します。各OSに固有のプログラミング言語やツールキットを使って開発されます。特定のOS(例: iOS、Android)向けに開発されるため、それぞれのプラットフォームに最適化されています。

 

上記の違いがあります。

ブラウザでURLを入力して開くものはWEBアプリ、自分のデバイスにインストールして開くものはネイティブアプリなのです。

開く方法が違うため、デザインする際に意識する点も異なります。

 

デザインで意識するポイント

開く方法が違う以上、デザインで意識するポイントも異なります。

またどのようなサービスのデザインかでもかなり異なっていくので、この記事では「会員登録が必要なWebサービス」に限定して記載していきます。

以下に記載していきます。

Webアプリ:誰でもURLさえ入力すれば開けるもので接続の難易度が低く窓口が広いです。

それゆえにユーザーのサービスに対する温度感も差が生まれやすいです。

温度感が高く、サービスの登録をする気があるユーザーのみに絞れば特段意識するポイントはなく、使いやすいデザインを追求すれば問題ありません。

ただし、温度感が低くとりあえず覗いてみた程度のユーザーに関しては会員登録への導線を丁寧にする必要性があります。そのサービスに登録すればどのようなメリットがあるのか。手間はどれくらいか、登録への進み方はどこからなのか。丁寧に表示する必要があります。

Webサービスにおいて重要なことはまず「利用してもらうこと」となるため、会員登録への誘導は非常に重要となります。

そのため、Webアプリでは固定で会員登録への誘導ボタンを設置したり、目立ちやすいようにファーストビュー内にボタンを置いたり工夫を施す必要があります。また機能制限をして会員登録を行う利点を提示する場合もあります。例えばお気に入り機能は会員登録を行わないとできない、といったようにするなどが挙げられるでしょう。

逆にネイティブアプリはアプリを自分のデバイスにインストールする人たち、つまり温度感が高いユーザーが多いので、会員登録ボタンを意識しすぎる必要はありません。

その分、どのようにコンテンツを配置したらユーザーが使いやすいのかという既存ユーザーへの考慮を丁寧に行う必要があります。

例えば転職サービスであればおすすめの求人をトップの上部に表示することで自分にフォーカスが当てられており、使いやすいと感じるでしょう。検索履歴を盛り込んでみたり、転職活動のアドバイスの記事コンテンツの優先度を高めてみても良いかもしれませんね。

Webアプリのデザインは非会員も考慮したデザイン、ネイティブアプリはよりアクティブユーザー向けのデザインと違いが発生するのです。

 

レスポンシブデザイン

Webアプリとネイティブアプリの大きな違いはレスポンシブデザインの有無です。

レスポンシブデザインとは、異なるデバイスや画面サイズを考慮したデザインのことです。スマホ一つとっても世の中には非常に多くの機種が存在し、使用するユーザーによって画面幅が異なります。どのような機種、デバイスを持っていたとしても見やすいようにデザインを設計する必要があります。

Webアプリではブラウザで開くものなので、レスポンシブデザインを考慮する必要がありますね。全ての画面幅を網羅したデザインを作成するのはコストパフォーマンスが悪いので大体スマホ、タブレット、パソコンでデザインを作成します。ブレイクポイントを設定して作成します。ブレイクポイントとは、レイアウトが変わる画面幅の閾値です。通常、ブレイクポイントは、スマートフォン、タブレット、デスクトップなど、異なるデバイスカテゴリに基づいて設定されます。

例えば390p(スマートフォン)、768px(タブレット)、1024px:(デスクトップ)、1200px以上(ラージスクリーン)が基準となります。

 

スマホとパソコンでは画面の横幅がかなり違うため、配置を工夫する必要があります。

スマホだと1カラム構成ですが、パソコンだと2-3カラム構成にします。

カラムとは、Webページやアプリのレイアウトにおける垂直の区分です。文章だけだと意味がわからないので画像を載せます。

スマホ(左)だと区分が1列ですね。ですが、タブレット(右)だと区分が2列になっています。

このようにデバイスによってカラムを変える必要があるのです。またそのために配置の変更がしやすいデザインを考慮する必要があります。セクションごとに横幅を変えてしまうとレスポンシブデザインを作成する時に柔軟に対応できないデザインとなってしまいます。

そのため、デザインする時は別のセクションでもある程度内容の幅は揃える必要があります。

 

ですが、ネイティブアプリではWebアプリほどレスポンシブデザインを考慮する必要はありません。iOSやAndroidなどの特性を考慮する必要はありますが、アプリのリリースにあたって機種の要件が元々限定されているからです。

そしてパソコンのデザインも基本的に考慮する必要がありません。

そのため、レスポンシブデザインに伴い必要なことの広さがWebアプリとネイティブアプリでは違うといえます。

 

まとめ

Webアプリとネイティブアプリの違いを書き出しましたが、いかがでしたでしょうか。

私は恥ずかしながら、デザイナー1年目の時はWebアプリとネイティブアプリで種類が分かれていることを知りませんでした。

何気なく使用しているアプリでもこのような違いがあって、考慮する点が違うのだと気がついた後に見てみると工夫点を発見できて面白いのではないでしょうか。

ここまで読んでくださりありがとうございました。別の記事もまた投稿していきます。

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