2016年度のクラウドSI市場は1003.3億円、低迷市場で唯一の成長分野 ミック経済研究所調べ

  • 2017/2/6
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2017/02/06

「クラウドSI」はIaaS(イアース、Infrastracture as a Service)やPaaS(パース、Platform as a Service)をプラットフォームとして構築・開発されるシステムのことを指す。

ミック経済研究所では、2016年度のクラウドSIの市場規模は1003.3億円と算出。システム開発サービス市場全体で見た割合は2015年度1.7%、2016年度2.1%と、小さいが、横ばい、あるいは低迷しているシステム開発サービス市場で唯一の成長分野と見ており、2022年度までの年平均成長率が29%、2022年度には4838億円と、システム開発サービス市場全体の10%を占めるまでに成長すると予測している。

クラウドSI市場とシステム開発サービス市場(ミック経済研究所提供、単位:百万円、52社のうち5社はクラウドSIの実績がないため47社の合計)

クラウドSI市場とシステム開発サービス市場(ミック経済研究所提供、単位:百万円、52社のうち5社はクラウドSIの実績がないため47社の合計)

同社では、成長要因としてクラウド基盤上での基幹システムの構築の増加を挙げており、特に大手法人ユーザーによるオンプレミスの大規模プライベートクラウド構築の貢献が大きいとしている。

また、大手SIerがこうした動きを後押ししている点も大きいと指摘。背景には、大手SIerが自社のクラウド基盤をベースに、アマゾンの「AWS」、マイクロソフト(MS)の「Azure」などのクラウドサービスも活用しつつ、大手顧客のプライベートクラウド構築で自社の基盤利用を促進していることがあるという。一方で、大手法人は、基幹システムをパブリッククラウド上ですべて開発・構築までは踏み切っていないとも分析している。

今後の見通しについては、年率30%前後の成長を続けると予測。理由として実績の少ない中堅SIerがクラウドSIの売り上げを増やしている点や新規のクラウドSI専業ベンダーが、クラウド専業ベンダーのパートナー開拓で市場に参入している点を挙げている。

また、自前のクラウド基盤を持たない一部の中堅SIerやクラウドSI専業ベンダーがアマゾンやMSのパートナーとなり、各社のクラウドサービスを使いながら効率的な開発手法でパブリッククラウドサービスを提供し、売上規模は小さいが中小規模案件を数多く受注している点も理由に挙げている。

今回の調査はミック経済研究所の国内のアウトソーシング市場動向を分析した資料「ITアウトソーシング市場展望 2016年版」(第11版)の一環。資料は、国内の主要ITベンダー、SI企業、保守事業者、データセンター専業者、BPOサービス事業者、クラウドサービス事業者、通信会社など52社を調査し、収録個票の数値を積み上げて全体を推計した。

52社のITアウトソーシング売上合計は2016年度で2兆8894億円。同社ではITアウトソーシング市場全体の73.2%をカバーしているという。クラウドSI市場の調査では52社中の47社でクラウドSIの実績があり、うちクラウドSI売り上げが年間10億円以上の大手SIerは25社だった。25社の2016年度のクラウドSIの売り上げは798億円で、市場シェアは79.5%を占めているとしている。

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