KDDI、月面探査レース用ロボットの最終デザイン披露、神田沙也加が応援大使就任

  • 2016/8/30
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2016/08/30

KDDIとアイスペースは、米グーグルが主催する月面探査レース「Google Lunar XPRIZE(グーグル・ルナ・エクスプライズ)」に参加する月面探査ロボット(ローバー)の「ローバー フライトモデル」のデザインの発表会見を開いた。会見では最終モデルとなるローバーがお披露目されたほか、応援アンバサダーに就任した歌手の神田沙也加さんらも登場した。

KDDIとアイスペースが公開したローバーの最終モデル「ローバー フライトモデル」

KDDIとアイスペースが公開したローバーの最終モデル「ローバー フライトモデル」

レースには日本で唯一の参戦チーム「HAKUTO(ハクト)」で参戦する。チームはアイスペースが運営。KDDI、ZOFF、JAL、スズキ、セメダイン、リクルート、IHIの国内企業がパートナーして参加し、技術面などで支援する。

袴田武史・HAKUTO代表(中央)と、協力企業の各代表者

袴田武史・HAKUTO代表(中央)と、協力企業の各代表者

Google Lunar XPRIZは、月面無人探査を競う総額が3000万ドル(約30億円)のレース。月面に無人探査機を着陸させて、着陸地点から500m以上を走行。指定された月面の動画や静止画データを地球に送信することがミッションを競う。

今回発表したモデルは、「1kgで12億円かかるといわている開発・運用コストを考慮し、コストとパフォーマンスの最適解で設計した」(袴田武史・HAKUTO代表)という。具体的には炭素繊維を強化したプラスチックを利用するなどして、重量を約4kgに小型軽量化を図った。また、民生部品を用いるなどを利用することでコストを抑えた。そのほかにも構造を工夫し、振動や熱、放射線などの月面走行で考えられる過酷な環境に耐えるようにした。

(左から)篠原ともえさん、神田沙也加さん、サカナクションの山口一郎さん

(左から)篠原ともえさん、神田沙也加さん、サカナクションの山口一郎さん

会見にはゲストとして、HAKUTOのアンバサダーに就任した歌手の神田沙也加さんと、タレントの篠原ともえさん、チームの応援CMの楽曲を手がけたロックバンド、サカナクションのボーカル山口一郎さんが登場した。

すでにアンバサダーに就任している篠原さんは、宇宙をイメージしたワンピースで登場し「今日は気合いを入れて宇宙ワンピースでやって来ました」とあいさつした。

神田さんはアンバサダー就任について「光栄です。星のモチーフのアイテムが好きだったり、最近はプラネタリウムに行ったりして宇宙への関心が高まってきているので、本当にうれしいです」と話した。

山口さんは楽曲について「HAKUTOチームが、このチャレンジに行き着くまでのいきさつをすべて聞いて、音楽をやっている自分の人生と重ね合わせられればと思いながら作りました」と語った。また、会場では神田さんが試作機のローバーの操縦を楽しむなどして、場内を盛り上げた。

HAKUTOは2010年からプロジェクトを運営しているが、参戦にはローバーの小型化やコストの削減が課題になっていた。今回のモデルで実用化へのメドがついたとして、2017年1月までに実機を製造。2017年中の月面走行を目指している。

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