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【コンテンツ東京2016/第2回 先端コンテンツ技術展】360°パノラマ映像配信のトータルソリューション クロスデバイス

5年前に「必ず360°のパノラマ映像の時代が来る」と確信して事業を始めたというクロスデバイス。その取り組みが花開き、今では4K撮影から配信までのソリューションを手がける。展示会でも自慢の映像デモを行っていた。

2016/07/07

クロスデバイスのブース

クロスデバイスのブース

PC、スマホで360°の3DVRが鑑賞可能

idoga VR LIVEは、デジタル一眼レフカメラを複数台組み合わせた4K360°VRカメラシステム。カメラは安価な360°動画カメラから、一眼レフ複数台を組み合わせた4Kカメラまでに対応する。再生もHTML5に対応するブラウザならPC、スマートフォン(スマホ)など機器を選ばない。さらに「スマホに付ける簡易型の立体スコープと組み合わせれば、スマホのブラウザで360°の3Dパノラマ映像を体感することができる」と早川達典社長は胸を張る。

360°の3Dパノラマ映像の体験デモ

昨年、日本初のスマホへの360°VR映像のリアルタイム配信を行なったのも、同社の「idoga VR LIVE」だ。会場では4Kライブ映像や、3Dの360°高精細映像がデモされていたが、いずれもストレスなくスマホで見ることができるのは驚きだった。

5年前にビジネスの可能性を確信

クロスデバイスは浜松に本社を置く広告制作会社。360°の映像事業に乗り出したのは「5年ほど前、360°のパノラマ映像を見る機会があり、将来広告やプロモーションに使えると確信したから」と早川社長は説明する。

現在、同社では社内に開発部隊も作り、ソリューション全体をワンストップで提供している。当初は建物の内覧映像や施設案内のニーズが多かったが、アーティストのMISIA(ミーシャ)の360°ライブ映像の制作をきっかけに、さまざまなライブイベントやプロモーションで利用されるようになったという。

idoga VR LIVEが、ライブ配信の敷居を大きく下げることになれば、360°ライブ映像が身近なエンターテインメントとして近い将来には当たり前のように見られるようになるかもしれない。