採用CXを最適化するAIプラットフォーム「EISHIN Optia Cloud」を提供開始
- 2026/7/31
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採用支援事業を展開する株式会社EISHIN(東京都品川区、代表取締役:五十嵐大士)は、採用CXを最適化するAIプラットフォーム「EISHIN Optia Cloud(エイシン オプティア クラウド、通称:Optia)」の提供を2026年7月1日より開始しました。採用ペルソナ設計や競合分析、求人原稿の診断・生成、面接フィードバックなど、採用の上流設計から入社後のオンボーディングまでをカバーする30の機能を備えたプラットフォームで、このうち診断・生成系の15機能は、企業の採用担当者であれば月3回まで無料で利用できる形で公開されています。
何が発表されたか:社内AIの「外部提供化」
今回のリリースの核は、単なる新サービスの立ち上げではなく、社内で使い込んできたツールを外部に開放するという意思決定にあります。EISHINは創業以来、1,500社超の採用支援を通じて「候補者体験(採用CX:Candidate Experience)」の改善に取り組んできた企業です。近年はその知見をAIに落とし込み、自社コンサルタントが日々の支援実務で使うシステムとして磨き込んできました。
今回体系化された「EISHIN Optia Cloud」は、この社内実務用AIをひとつのプラットフォームとして整理し、一般提供に踏み切ったものです。プレスリリースでは、この経緯を次のように説明しています。
最大の特長は、販売のために開発されたツールではなく、EISHINのコンサルタントがクライアント支援の現場で実際に使用しているプロ用のシステムであることです。
「まず売るためのツールを作り、後から実績を積む」のではなく、「実務で磨いたツールを、検証が済んだ状態で外に出す」という順序を踏んでいる点が、このリリースの意思決定としての特徴と言えます。
なお、EISHINがこれまで提供してきた「採用CXクラウド」というサービスの役割は、今回のEISHIN Optia Cloudが引き継ぐ形になります。既存サービスを刷新・統合して新しいプラットフォームへ移行させた形であり、ゼロから作った新規事業ではなく、社内で検証を重ねてきたものの再編・外部化という色合いが強い発表です。
なぜ「一部無料開放」という設計にしたのか
もうひとつの注目点は、30ある機能のうち診断・生成系の15機能を、月3回までという上限つきで無料開放している点です。採用市場では、母集団形成の難化や選考離脱・内定辞退の増加により、媒体や手法を変えるだけでは応募の数・質が改善しないという状況が続いているとEISHINは指摘しています。この壁の本質を「個々の手法」ではなく「候補者体験の設計」にあると位置づけてきたのが、同社のこれまでの採用支援事業です。
無料開放という設計は、この課題認識をそのまま製品戦略に落とし込んだものと読めます。プロが実務で使うAIの一部を、まず自社の採用担当者自身に試してもらうことで、「候補者体験の改善」という同社の主張を、言葉ではなく体験として伝える狙いがあると考えられます。無料枠の利用は下記から可能です。
- 無料利用ページ:https://app.cxcloud.jp/home
サービス名に込めた意味
サービス名の由来にも、同社の意思決定の方向性が表れています。
EISHIN:会社名でもあり、大事にしている考え方の一つでもある「栄進」から。企業と求職者が共に栄え、共に進む良い出会いをつくるという、創業からの思いを表しています。
Optia:Optimize(最適化)を由来とする造語。EISHINのミッション「HR Optimization=採用市場の最適化」を名前そのものに込めました。
Cloud:完成品を売り切るツールではなく、実務での活用を反映して継続的に進化し続けるサービスであることを示しています。
「Cloud」という語に込められた説明からは、今回のプラットフォームが完成品の販売ではなく、コンサルタントの実務で生まれる改善を継続的に反映しながらアップデートし続けるという運用方針を持っていることが読み取れます。売り切り型ではなく、実務からのフィードバックを前提にした製品設計を選んでいる点も、意思決定として押さえておきたいポイントです。
代表コメントに見る前提
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代表取締役の五十嵐大士氏のコメントからは、AI活用にあたっての同社のスタンスがうかがえます。
どれだけテクノロジーが進化しても、最後に選ばれる企業は「候補者に向き合える企業」であるということです。AIの進化は採用に大きな可能性をもたらします。一方で、効率化だけを目的にAIを導入すれば、候補者との信頼関係や企業の魅力まで失いかねません。
効率化のためのAI導入が候補者との関係性を損なうリスクをあらかじめ意識した上で、採用ノウハウとAIを組み合わせる設計を選んだという説明です。AIの導入目的を「業務の省力化」ではなく「候補者体験の最適化」に置いていることが、機能設計(採用ペルソナ設計や面接フィードバックなど、候補者との接点に関わる機能が多く含まれる点)とも整合しています。
読者への示唆
自社で磨いたノウハウ・ツールをいつ・どの範囲で外部提供するかは、支援業・エージェンシー型のビジネスに共通する意思決定です。今回のEISHINの選択は、「まず実務で使い倒して検証し、その後に一部を無料開放して市場の反応を見る」という順序を踏んでいる点に特徴があります。自社の専門ノウハウをプロダクト化する際、いきなり全面的な有料サービスとして展開するのではなく、無料枠を通じて価値を体感してもらう設計にするかどうかは、検討に値する論点と言えるでしょう。
株式会社EISHIN・2026年7月29日のプレスリリースより引用
■株式会社EISHINについて
名称 :株式会社EISHIN
所在地 :東京都品川区上大崎3-14-35 山手ビル3階B区画
代表取締役 :五十嵐 大士
設立年月日 :2020年1月15日
事業内容概要:採用支援事業/採用CXを最適化するAIプラットフォーム「EISHIN Optia Cloud」の開発・提供
コーポレートサイト:https://ei-shin.com/
EISHIN Optia Cloud サービスサイト:https://ei-shin.com/optia/
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