成田空港最大級の民間駐車場が、成田の未来を紡ぐWebメディア『NARITA TIME』を開設

  • 2026/7/28
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成田空港最大級の民間駐車場が運営するWebメディア『NARITA TIME』

成田空港利用者向けの民間駐車場として最大級の規模を持つ「SUPER PARKING」を運営する株式会社プランエー(千葉県成田市)が、地域の魅力を発信するハイパーローカルWebメディア「NARITA TIME(ナリタイム)」を開設したと発表しました。オープンは2026年7月1日で、運営元は駐車場事業そのものとは別に、地域へのインタビューやグルメ・観光情報、街の変化に関するトピックスなどを発信していきます。

何が発表されたか:駐車場会社が「地域メディア」を立ち上げた

「NARITA TIME」は、成田空港を利用する旅行者や成田市に暮らす人・働く人を対象に、地域のインタビュー企画やグルメ・観光情報、地域イベント情報などを届けるWebメディアです。運営するのは、成田空港利用者向けの総合民間駐車場サービスを手がける株式会社プランエーです。すでに市民や旅行者へのインタビュー企画を公開しており、今後は地域の有識者や功労者を招いた特別インタビューなども予定しているとのことです。

注目したいのは、駐車場を本業とする会社が、なぜ自ら「メディア運営」という畑違いの事業に踏み出したのかという点です。プレスリリースでは、この決定の背景を次のように説明しています。

「成田空港最大級の民間駐車場として、長年数多くの旅行者(外部客)をお迎えしてきたSUPER PARKINGの『直接的な顧客接点(外部へのリーチ力)』を活用。成田の魅力を全国・世界へダイレクトに伝えつつ、地域内の挑戦をサポートし社会へ還元していく事業として『NARITA TIME』を立ち上げました。」

つまり同社は、駐車場という設備・サービスそのものではなく、「年間を通じて数多くの旅行者と接点を持っている」という事実そのものを、地域発信の土台となる資産として捉え直したことになります。

なぜその選択をしたのか:「第二の開港」を前に、受け身でいないという判断

この決定の前提には、成田空港を取り巻く環境変化があります。プレスリリースによれば、成田空港は現在、敷地面積・年間旅客数・年間発着枠・空港内従業員数がいずれも約2倍となる大規模な機能強化、いわゆる「第二の開港」を進めています。あわせて外資系企業の進出や外国籍住民の増加など、成田市そのもののグローバル化も加速しているとのことです。

空港が拡張し、街に流入する人や情報が増えること自体は、地域にとって外部から与えられる変化です。プランエーは、この変化を単に受け止めるだけでなく、地域の側から発信・行動する主体性が必要になると位置づけています。

「成田に暮らす人・働く人が主体的かつ自発的に行動し、地域の価値を高めていくこと」がこれまで以上に重要になる

この認識のもとで選ばれたのが、駐車場事業として蓄積してきた「外部への接点」を、地域のための発信力に転用するという手段でした。新しい設備投資や外部からの人材獲得を待つのではなく、すでに手元にある顧客接点という資産の使い道を再定義した点が、この意思決定の核にあります。

メディアが担う3つの役割

プレスリリースでは、「NARITA TIME」が果たす役割を3点に整理しています。第一に、空港利用者という外部への発信力を生かし、「通過点としての成田」から「立ち寄り、滞在したくなる成田」への認知転換を促すこと。第二に、新店舗や地域のキーパーソンなど、地域の自発的な取り組みを取材・可視化し、周囲の挑戦を後押しするきっかけをつくること。第三に、国際化が進む地域のリアルな情報を発信し、地元事業者との連携も含めて持続可能な地域社会づくりに貢献することです。いずれも、駐車場事業単体では担えなかった役割であり、顧客接点を発信力として転用したからこそ描ける機能といえます。

この立ち上げに際して、運営元は次のようなメッセージも寄せています。

「成田空港と共に歩んできた事業者として、私たちには年間を通じて成田を訪れる数多くのお客様との接点があります。この『外部へ届ける力』を活かして成田の価値を広め、地域社会へしっかりと還元していくことこそが、私たちが取り組むべき社会貢献だと考えております。」

読者への示唆:自社の「接点」を、別の価値に転用できないか

新規事業の担当者にとってこの事例が示唆的なのは、新しい事業ドメインへの参入を検討する際に、必ずしも新しい顧客基盤や設備をゼロから作る必要はないという点です。プランエーが持っていたのは、あくまで駐車場という本業を通じて積み上げてきた「年間数万人規模の外部との接点」であり、その接点の使い道をメディア運営という別の形に転用したことが今回の意思決定の起点になっています。

自社が日々の事業運営の中で当たり前に持っている顧客接点や情報、信頼関係を、本業とは異なる価値提供の手段として捉え直せないか——という問いは、業種を問わず新規事業の種を探す際の視点の一つになりえます。また、地域社会への貢献という位置づけを明確にした上で新規事業を始めている点も、収益性だけでなく事業の社会的な意義づけをどう設計するかという観点で参考になります。

■株式会社プランエーについて

名称  :株式会社プランエー
所在地 :千葉県成田市吉岡1084-1
代表者 :代表取締役 安達裕一
設立  :2012年9月
事業内容:成田空港を中心とする空港利用者向け総合民間駐車場サービス「SUPER PARKING」の運営、および関連コンテンツの提供
URL  :https://super-parking.net


株式会社プランエー・2026年7月26日のプレスリリースより引用

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