生成AIの研修・コンサルティング・開発を手がける株式会社Uravation(東京都文京区、代表取締役:佐藤傑)が、ChatGPTの回答の下に表示される新しい広告面「ChatGPT広告(ChatGPT Ads)」を対象に、出稿・運用支援サービスを2026年9月17日付で開始しました。広告アカウントの開設や計測の実装から、日予算2,500円という小さな規模での試験出稿、週次の運用、そしてClaude Codeを使った内製化支援までを一気通貫で提供する内容です。
同社はこれまで、ChatGPTなどの生成AIの回答に自社の情報が引用されるようにするAI検索対策(AIEO)を主力サービスとして展開してきました。その担当がそのまま新サービスも受け持つという体制に、今回の意思決定の軸が表れています。
何が発表されたか
ChatGPT内の広告表示は2026年6月19日に日本で始まり、6月下旬には事業者が自分で出稿・管理できるセルフサーブの広告管理画面(ベータ版)が国内向けに開放されました。最低日予算は2,500円(税抜)で、代理店契約は不要という手軽さも特徴です。広告は無料プランとGoプランの回答の下に「スポンサー」表示付きで掲載されるため、比較検討や情報収集の段階でChatGPTを使っている見込み客に、質問の文脈に沿う形で届く点が従来の検索広告と異なります。
Uravationが提供を始めたのは、この新しい広告面の①アカウント開設と計測の実装、②受け皿となるLPやFAQの整備、③日予算2,500〜8,000円規模での2週間の試験出稿と週次の運用、④Claude Codeを使った運用の内製化、という4つを組み合わせた支援です。料金は、初期設定と試験出稿1か月をまとめたPlan Aが150,000円(一式)、月額運用のPlan Bが100,000円/月(最低3か月)、内製化支援のPlan Cが300,000円/月(3か月)と設定されています。広告費自体は依頼企業がOpenAIに直接支払う形をとり、Uravationの料金に上乗せはありません。
当社はAI検索対策で受け皿ページを作ってきた経験をそのまま使い、開設と計測から始めて、2週間で続けるか止めるかを数字で決められる形にしました。向かない商材には向かないと言います。
これは代表取締役の佐藤傑氏によるコメントとして、プレスリリースに掲載されているものです。
なぜその選択をしたのか
生まれたばかりの広告面に、なぜAI検索対策を専門としてきた同社がいち早く乗り出したのか。プレスリリースからは、大きく2つの理由が読み取れます。
受け皿ページの設計ノウハウの転用
1つ目は、「受け皿ページ」の設計ノウハウをそのまま転用できるという判断です。同社は、ChatGPTからの訪問者は「質問の続き」を読みに来るという前提のもと、見出しやFAQ、CTAを質問内容に合わせて調整し、AI検索対策で使ってきたllms.txtや構造化データと同じ情報設計で受け皿を作ると説明しています。広告からの流入であっても、ユーザーがChatGPTでの対話の延長として訪れる点は変わらないため、既存の知見を横展開しやすい領域だったと考えられます。
顧客の相談内容から見えた2つの障壁
2つ目は、顧客からの相談内容です。プレスリリースでは「出してみたいが、開設から計測まで自社でできるか分からない」「出したけれど、何件取れたのか分からない」という声が無料相談で続いていたと説明されています。新しい広告面ほど、事業者側には「試したいが検証の手段が整っていない」という悩みが生じやすく、Uravationはこの2つの障壁を最初に取り除くことに支援の的を絞りました。2週間という短い試験期間で「続けるか、止めるか」を数字で判断できる状態を作るという設計は、成果を保証しにくい新興広告面において、依頼企業側のリスクを小さくする狙いがあるとみられます。
商材の向き不向きを切り分ける姿勢
なお、同社は向く商材と向かない商材を切り分ける姿勢も明確にしています。「相場」「選び方」「違い」といった比較検討の質問を受けやすい法人向けの研修・コンサルティング・SaaSや、士業などの専門サービス、資料請求や無料相談が入口になる高単価商材、商品フィードで出せるECなどを向く商材とする一方、利用者の大半が有料プランの契約者である商材や、1件あたりの利益がクリック単価に見合わない商材、受け皿が会社トップページしかない場合は向かないとしています。無料相談の段階で実際にChatGPTに質問を投げて回答や競合の出方を確認し、向かない場合は検索広告など別の手段を提案するとしており、案件を選別する仕組みをあらかじめ組み込んでいる点も特徴です。
読者への示唆
ChatGPT Adsのような、生成AIの回答面に組み込まれた広告は、今後も類似の枠組みが増えていく可能性があります。今回のUravationの動きは、新しい広告面そのものよりも、「計測を伴わない出稿は判断材料にならない」という一点を最初に解決する設計に力点を置いている点が特徴的です。日予算2,500円という小さな規模から2週間で判断するという進め方は、新規事業や新しい販促チャネルを検討する際に、投資を小さく区切って検証してから拡大するかどうかを決めるという、意思決定の型そのものとしても参考になります。
一方で、ChatGPT広告の仕様は月単位で更新されており、対象プランや最低予算、課金モデルは変わる可能性があります。プレスリリース中の情報は2026年9月17日時点のものであり、実際の検討にあたっては最新の公式情報を確認することが必要です。
■株式会社Uravationについて
名称 :株式会社Uravation
所在地 :東京都文京区本郷6丁目25番14号
代表者 :代表取締役 佐藤 傑
設立 :2024年2月
事業内容:生成AIの研修・コンサルティング・開発
URL :https://uravation.com
株式会社Uravation・2026年9月17日(PR TIMES掲載2026年9月27日)のプレスリリースより引用