株式会社テックビズ(本社:東京都渋谷区、代表取締役:中島一樹)は2026年9月3日、企業のAI活用における組織課題を解決し定着を支援する「AI組織開発サービス」の提供を開始したと発表しました。人事・HR領域のフリーランスと企業のマッチング事業「HRBIZ」の新たな支援メニューとして展開します。

何が発表されたか

新サービスは、AI活用を組織に定着させるための「組織開発」と、独自のAIツール開発を担う「エンジニア人材の提供」を一気通貫で行う点が特徴です。社内でAI活用を推進する「AIエバンジェリスト」の育成、活用度や事業へのインパクトを測るKPIの設計・運用、必要に応じたエンジニア人材の提供という3つの機能を軸に構成されています。支援開始前には無料の「AI活用状況診断」で企業の現在地と課題を可視化し、投資回収シミュレーションを行ったうえで各社に必要な支援内容を設計するとしています。

サービス設計は、生成AI・AIエージェントの企業活用に精通する一般社団法人AICX協会 代表理事・小澤健祐氏が監修しました。提供開始を記念し、9月29日には同協会との共催イベント「AI組織変革Night vol.1」も開催予定です。

本サービスでは、AI活用を組織に定着させるための「組織開発」と、独自のAIツール開発を担う「エンジニア人材の提供」を一気通貫で行います。組織開発では、社内の推進役となる「AIエバンジェリスト」の育成と、活用度や事業へのインパクトを測るKPIの設計・運用を通じて、AIが日常業務で使われ続ける状態をつくります。

なぜ「導入」ではなく「定着」を切り口にHRBIZへ組み込んだのか

テックビズは提供背景として、プライム上場企業の生成AI導入率が約95.6%に達する一方、「導入したものの一部の従業員にしか活用されない」「研修を実施しても実務に活かされない」といった定着面の課題を挙げています。ツールの導入自体は進んでいても、推進体制の構築や実務への落とし込み、成果を測る指標づくりといった組織面の課題が、活用の広がりを阻んでいるという見立てです。

AI活用を組織に定着させるためには、ツールの導入や使い方を学ぶだけでなく、推進体制の構築、実務に活かすためのスキル習得、活用度や事業へのインパクトを測る仕組みが必要です。しかし、AI推進担当者が他業務と兼任している、実務への適用方法がわからない、成果を測る指標がないなど、組織面の課題がAI活用の定着を阻む要因となっています。

この課題認識のもと、テックビズが新メニューの置き場所として選んだのが、AIツールそのものを開発・提供する新規事業ではなく、既存の人事支援事業「HRBIZ」の拡張という位置づけでした。同社はHR領域のフリーランスと企業をマッチングする「HRBIZ」と、ITフリーランスを扱う「TECHBIZ」を並行して運営しており、両事業で培った人材・組織開発の知見と、開発人材のネットワークを掛け合わせられる体制を持っています。AI活用の定着という課題は、ツールの技術的な導入支援だけでは解決しにくく、むしろ「人と組織をどう動かすか」という人事領域の専門性が問われる領域です。そこにTECHBIZ側のエンジニア人材供給を組み合わせることで、組織開発とAI人材確保の両輪を一つのサービスとして提供できる、という既存事業とのシナジー設計がうかがえます。

読者への示唆

生成AIの「導入」自体は多くの企業で一巡しつつある一方、実務での定着や成果測定の仕組みづくりに悩む新規事業・DX推進担当者は少なくありません。今回のテックビズの動きは、AI活用支援を単体の新規事業として立ち上げるのではなく、既存の人事支援事業の延長線上に位置づけることで、技術導入と組織づくりという性質の異なる課題に同時対応しようとする一つの選択肢を示しています。自社にAI活用を定着させる際、誰が推進役を担い、何を指標に効果を測るのかという体制面の設計を、ツール選定と同じ重みで検討する必要がある点は、業種を問わず参考になりそうです。

■株式会社テックビズについて

名称  :株式会社テックビズ
所在地 :東京都渋谷区恵比寿1-19-19 恵比寿ビジネスタワー3F
代表者 :中島一樹
設立  :2019年9月2日
事業内容:ITフリーランス向けのマッチングサービス「TECHBIZ」の運営など
URL  :https://techbiz.com/

※出典:デロイト トーマツグループ「プライム上場企業における生成AI活用調査」(2025年)


株式会社テックビズ・2026年9月3日のプレスリリースより引用