何が発表されたか
株式会社ビザスクは2026年8月12日、専門家の一次情報とAIの横断分析を掛け合わせ、企業独自の将来予測を作成・可視化する新ソリューション「Future Forecast マップ」の提供を開始しました。 企業の検討テーマに合わせて数十名の専門家から一次情報(アンケート回答など)を収集し、その膨大な知見をAIが分析・統合する仕組みです。結果は直感的なマップとして視覚化され、「標準化時期の見立て」や「エキスパート間の意見の合意度」が一目でわかるようになっています。 さらに、AIが「本命テーマ」や「見解が割れる論点」を整理して提示するだけでなく、同社のコンサルタントがマップを用いたワークショップを実施し、技術ロードマップや新規事業の方向性、中期経営計画への落とし込みまでを一貫して支援する点が特徴です。
なぜその選択をしたのか
新規事業や中長期計画を検討する際、多くの企業は「既存の汎用的な市場レポートでは自社独自の課題にフィットしない」「少数の有識者にヒアリングするだけでは特定の意見に偏ってしまう」というジレンマを抱えていました。かといって、多数の専門家から定性的な意見を大量に集めても、それを読み解き、具体的なアクションに繋げるには膨大な時間と労力がかかります。 ビザスクはこの課題に対し、「自社が保有する80万人超のエキスパートネットワーク(既存資産)」と「AIによる大量の定性データ分析(新技術)」を組み合わせるアプローチを選びました。AIを単なる業務効率化に使うのではなく、複数人の専門家の「集合知」からバイアスを排除し、客観的で納得感のある意思決定材料(マップ)へと昇華させるためのツールとして位置づけています。
読者への示唆
新規事業開発において、「情報を集めただけで具体的な打ち手につながらない」という組織にとって非常に参考になる事例です。 AIの活用法としてゼロからアイデアを出させるのではなく、複数人の人間の定性的な意見(集合知)を束ね、見解の不一致や共通項をあぶり出して「合意形成の土台」を作るというアプローチは、極めて実務的です。不確実性の高い新規領域に挑む際、外部の知見をどう偏りなく取り入れ、社内の議論を前に進めるかというプロセス設計のヒントが詰まっています。
■株式会社ビザスクについて
会社名:株式会社ビザスク
事業内容:世界190カ国、80万人超のエキスパートネットワークを活用した知見共有プラットフォームの運営、各種リサーチ、プロジェクト支援など
株式会社ビザスク・2026年8月12日のプレスリリースより引用