ゴルフ会員権マッチング「MyGolf会員権」正式サービス開始

ゴルフ会員権のマッチングサービス「MyGolf会員権」(https://mygolfkaiinken.com)が、2026年7月22日に正式サービスを開始しました。運営するリッチアンドパイン合同会社(東京都渋谷区、代表:富松 敬一朗)によれば、個人間の売買(C2C)とゴルフ場による公式出品(B2C)を一つのプラットフォームで扱う点が特徴で、同社はこれを次のように位置づけています。

個人間売買(C2C)とゴルフ場公式出品(B2C)の両方に対応した国内初※1のハイブリッド型プラットフォームです。

※1は自社調べであり、同社が確認した範囲での「国内初」という位置づけである点には留意しておきたいところです。

サービスの中身は、会員権の個人間売買とゴルフ場による公式出品に加え、価格交渉のやり取りを仲介するフロー、そして今後順次公開予定の成約価格データの蓄積・相場公開機能から構成されます。対応エリアは全国で、サービス開始日は2026年7月22日。

なぜこの設計を選んだのか

ゴルフ会員権市場は年間数千億円規模と推計されながら、これまで取引の多くを仲介業者が仲立ちする相対交渉に頼ってきました。売り手は自分の会員権がいくらで売れるか分からず、買い手は提示された価格が妥当かどうか判断する材料を持っていません。MyGolf会員権が解こうとしているのは、この情報の非対称性そのものです。

料金設計にもこの狙いが表れています。買い手の手数料を無料にする一方、売り手の手数料はサービス開始記念として通常10%のところを5%に引き下げ、2026年12月25日まで適用します。二面市場のマッチングサービスは、出品(供給)と閲覧・購入(需要)の双方が十分に集まって初めて機能します。まず出品のハードルを下げて供給側の量を確保し、買い手の手数料無料によって需要側の参加も最大化しようとしていると読めます。10%への復帰後も出品が続くかどうかは、今後の見どころになります。

個人間の値付けという点ではフリマアプリに近い設計だが、ゴルフ会員権は名義書き換えというクラブ側の手続きを伴う特殊な資産でもあります。MyGolf会員権は、出品・価格設定の自由度はC2Cのまま残しつつ、ゴルフ場による審査と名義書き換えという既存の仕組みを安全性の担保として組み込んでいます。取引の信頼性をゼロから自社で構築するのではなく、ゴルフ場という既存のゲートキーパーに委ねる設計だといえます。

「ゴルフ会員権は大切な資産であるにもかかわらず、売買の場が限られ、相場も見えにくい状況が長く続いてきました。MyGolf会員権は、個人とゴルフ場の双方が透明な形で取引できるプラットフォームを目指します。」― リッチアンドパイン合同会社 代表 富松 敬一朗

MyGolf会員権 サービスイメージ

読者への示唆

新規事業として不透明な市場に参入する際、既存のプレーヤー(ここではゴルフ場)が持つ信頼の仕組みを、ゼロから作らずに借りられないかを検討する価値は大きいと言えます。MyGolf会員権の設計は、C2Cの自由度とB2Cの信頼性を両立させる一つの解き方として参考になります。また、片側手数料無料・片側期間限定値引きという料金設計は、二面市場が初期の流動性をどう作るかという典型的な課題への対処であり、値引き終了後に出品が維持されるかどうかは、この種の設計の持続性を測る指標になります。成約価格データの蓄積・公開という機能は、初日の目玉ではなく、時間をかけて競合優位に変わりうる仕込みとして注目しておきたいところです。

■リッチアンドパイン合同会社について

名称  :リッチアンドパイン合同会社
所在地 :〒150-0044 東京都渋谷区円山町5-5 Navi渋谷Ⅴ 3階
代表者 :富松 敬一朗
URL  :https://mygolfkaiinken.com/


リッチアンドパイン合同会社・2026年7月22日のプレスリリースより引用